オルタナティブワード
この世界の真実は、まだ誰にも話していない。そのことが、私を苦しめる。重いその事実を私一人で抱えることは何ら問題は無い。そのくらいのことでは潰れないほどに、支えてくれている人がいるからだ。私はその事実を決めかねている。それが何であるかを、判断できないでいる。父から受けた愛をそのままきちんと受け取るためには、それを認めなければいけない。でも一人で認めることは難しかった。誰かに話して、一緒に考えてほしい。これは、真実だ。だが、どういう真実なんだろう。元の代わりに存在する代替の真実なのか。滅んだ過去の先にある新しい真実なのか。
休日のよく晴れた日の朝、机をはさんで目の前で黙々と新聞を読んでいる丞一。彼はどうだろう。この事実は、話しただけで、その人を殺しかねない。それでも丞一なら、信頼できるその人ならば。
「ねえ、丞一。話があるんだけど」
彼は新聞から顔をあげ、私の顔を見ると、新聞をたたんで真剣な顔になった。
「どうした?カナエ」
――ぼやきと言い訳
なんと、時間が無かったため、肝心なラストシーンをすっとばしました。
問いに対する解がないという感じの小説になってしまいました。
そのため、どの辺がSF?とか、あれってどういうこと?みたいな疑問が残ると思います。
ここまで読んでくださった方、すいませんでした。
……なんだろうこの悔しさ。
企画終わったら、完全版みたいの出そうかな。