「出会い」【1】
私は今日、この街に住むことになった。一人暮らしだ。
引っ越してきて初日から・・知らない人から告白を受けている
もう嫌だ・・
毎回のように
「好きです!付き合って下さい!!」
とか。
「一目惚れしました!!」
とか。
もう最悪。
私はそんな一目みただけで、告白とか絶対無理っ!皆顔なの?私は性格も大切だと思う。
その人の事知らないのになんで告白なんか。
「絶対無理ーっ!!!!!!!!!!!!」
「なにが無理?笑」
後ろから聞こえた声。
「えっいえ・・気にしないで下さい・・」
「えぇー。俺そういうこと言われたら気になるタイプなんだよねー・・だからー教えろっ」
私は一瞬その人の笑顔が怖いと思った。
ゾッとするようなそんな笑顔だった。
でも。
顔は悪くない・・
黒髪で右の耳にピアスをしていて・・凄くカッコ良かった。服装も悪くはない・・
私と同じ20歳ぐらいかなー・・
「黒髪で右耳にピアスをしていて、凄くカッコイイ。服装も悪くない。私と同じ20歳ぐらいかなー・・・って思ったよな?ふはははは!!!!!!!」
なんだこの人。
気味が悪い。
「なんなんですか?貴方は!人の心勝手に読まないで下さい!」
「君面白い!そだ。俺は 黒沢 翼 よろしくなー」
「くろさわつばさ・・?(普通の名前・・?だな)」
「だよなー。普通の名前だろ?笑」
またよんだ。
「読まないでくださいよ!恥ずかしいじゃないですか・・」
「なーんか変なことでも考えてるのか?恥ずかしいような。」
「考えません!///あと、私の名前は 平野 杏里」
「杏里ねーまたなー」
彼はそう言って優しく微笑んだ。
ガチャッ。
どうやらあの人は隣の部屋らしい・・・
【これが私とあの人との出会いだった】