第七話・ゴブリンの巣穴討伐戦②
奥に陣取る冠を被った小邪鬼の雄叫びと共に、周囲を取り囲むゴブリンが一斉に飛び掛かってきた。
俺は、飛び掛かってくるゴブリンの動きに合わせて素早く後ろに下がる。
目標を見失ったゴブリン達がぶつかり合って揉みくちゃになる。
ぶつかり合って転がるゴブリンの脇をすり抜ける様に避けた別の一匹が、俺に肉薄して剣を振り下ろしてくる。
俺は、ゴブリンの放った鋭い一撃を手にした小剣で受け止める。
金属同士がぶつかり合って火花を散らす。
たかがゴブリンの割には、刃筋の通ったしっかりした一撃だ。
「チッ……」
受け止めたゴブリンの剣を押し返し、返す刀でその首を刎ね飛ばす。
続いて飛び掛かってくるゴブリンの頭を小楯で殴り飛ばし、別のゴブリンの頭を小剣でかち割る。
更に踏み込んでくるゴブリンの一撃を小楯で受け止め、反撃の剣を振るう。
浅い踏み込みで振るった俺の攻撃を、ゴブリンが剣を立てて受け止める。
再び金属同士がぶつかり合い火花が散る。
ゴブリンの動きの違いに違和感を覚えた俺は、ゴブリンの群れに『鑑定』技能を使用する。
技能を使った状態でゴブリンの群れを素早く一瞥する。
「何だ?コイツ等?」
『鑑定』を使ってゴブリンを調べた俺は、その結果に驚きを隠せなかった。
俺が鑑定した目の前のゴブリンの群れの中には、突出してレベルの高い個体が数体混ざっている事に気が付いたのだ。
大半のゴブリンのレベルが5前後なのに対して、レベルの高いゴブリンは10レベル程度ある。
10レベルと言えば、冒険者を例にするならば銅階級を上回る強さだ。
しかも、それらレベルの高いゴブリンの種族名は、ただのゴブリンではなく小邪鬼戦士とい言う名前だった。
ゴブリンファイターとは、戦闘に長けたゴブリンの一種で、剣術などの戦闘用技能を習得した種を言う。
通りで、刃筋の通ったしっかりした攻撃をしてくるわけだ。
他のゴブリン共の攻撃はわざわざ受け止めるまでもなく難なく避ける事が出来る。
しかし、それらのゴブリンと連携して攻撃してくるゴブリンファイターの攻撃は、嫌らしいタイミングで打ち込まれてきて、俺はやむなく剣も使って防御せざるを得ない。
ゴブリンの群れとの攻防の中で、少なからず剣での防御を織り交ぜながら戦いを続ける。
すると、襲ってくる何匹目かのゴブリンの頭に小剣を叩き付けた時だった。
ゴブリンの硬い頭蓋骨をかち割った時、限界を迎えた俺の小剣がパキンッと音を立ててへし折れた。
「クソッ!」
俺は、折れた剣の柄を投げ捨てる。
その俺の様子を見て、ゴブリン共は勝利の予感を覚えたのだろう。
俺を取り囲むゴブリンの群れが笑ったような雰囲気を感じる。
勢い良く飛び掛かってきたゴブリンの頭を小楯で殴り飛ばしながら、俺は後ろに下がってゴブリンの群れから距離を取る。
ゴブリンに後ろを取られない様に、広場の入り口付近を背にする位置に陣取った。
しかし、武器を持たない俺の姿に勢いをいや増したゴブリン達は、恐れも知らずにどんどん間合いを詰めてくる。
その様子には、武器を失った俺をいたぶってやろうという侮りが感じられた。
醜い顔にニヤニヤと下卑た笑顔を浮かべるゴブリンを見て、俺は小楯を前に出して身構える。
瞬間、にらみ合いになった俺とゴブリンだったが、ゴブリン共は躊躇なく飛び掛かってくる。
その動きは、武器を持たない俺からの反撃を考えていないがゆえに大胆で素早い。
「舐めるなよ!」
俺は飛び掛かってくるゴブリン共を睨み据えると、素早く『アイテムボックス』を開く。
そして、『アイテムボックス』から片手半剣を取り出すと、飛び掛かってくるゴブリン共を一薙ぎに切り捨てる。
狭い洞窟の通路では長物の剣を振り回す事が出来ないから使わなかったが、この広場であれば話は別だ。
数を減らしたゴブリン共が、突然の出来事に飛び掛かる足を止めて棒立ちになる。
俺は、そこに出来た一瞬の隙を突いて鋭く踏み込み、先頭のゴブリンファイターに剣を突き刺す。
引き抜いた剣を翻して周りのゴブリンを薙ぎ払い、返す刀で残りのゴブリンを切り伏せる。
そうしてできたゴブリン共の屍の山を踏み越えて、俺は広場の奥に陣取って戦いを見ていた残りのゴブリンに近付いていった。
「グギャギャッ!」
「ギギッゴァー!」
広場の中央に踏み出す俺を見て、残ったゴブリン共が警戒の声を上げる。
先ほどは、たかがゴブリンと侮って『鑑定』する事を怠ったためにゴブリンファイターの存在に気が付かず、切りかかるゴブリンと剣を合わせる事になってしまい刀身を傷めて折ってしまった。
同じ轍を踏むワケにはいかない。
残ったゴブリンの数は四匹。
俺は慎重に相手との間合いを測って、残ったゴブリンを『鑑定』してみる。
ゴブリンを『鑑定』して、俺は驚きを禁じ得なかった。
なぜなら、そこに残っていたゴブリンは、どれもただのゴブリンではなかったからだ。
四匹の先頭に立って棍棒と盾を構える大柄なゴブリンは、大柄小邪鬼。
その隣に立って剣を構える冠を被ったゴブリンは、小邪鬼上位種。
二匹の後ろにいるゴブリンは、ゴテゴテと装飾した被り物を被った小邪鬼呪術師と、ねじくれた杖を持ち襤褸をまとった小邪鬼魔術師。
どれもただのゴブリンではなく、ゴブリンの上位種と呼ばれるものだ。
特にゴブリンロードはレベルが高く、他の三匹が15レベル程度であるのに対して、ゴブリンロードはレベルが21もある。
このレベルであれば、冒険者なら銀階級を上回り、他の三匹にしても銀階級下位か鉄階級上位に相当する実力である。
数の多い他のゴブリンを始末した後だからマシだが、もしこいつらが数の利を活かして連携して戦っていれば並みの冒険者にとっては大きな脅威になっていただろう。
もっとも、『祝福の鐘』を何度も使用している今の俺の実質レベルから言えば、並みの冒険者では手こずる相手であっても左程の脅威ではない。
まぁ、油断して不覚を取る様な事さえなければの話だ。
俺は、静かに深呼吸して気持ちを切り替えると、ゴブリン共に向けてさらに踏み込む。
「グォギャーッ!」
前に立つホブゴブリンが、威嚇の声と共に棍棒を振り上げて突っ込んでくる。
俺は、ホブゴブリンの振り下ろす棍棒を小楯を突き出して冷静に受け流す。
そこから流れる様に棍棒を受け流されて体勢を崩したホブゴブリンの足を切りつける。
俺が攻撃する瞬間、ホブゴブリンの横から突きかかってきたゴブリンロードの剣を後ろに下がって避けた。
そのため、ホブゴブリンの足を切り落とすとまではいかず、その足に傷を付けるに止まっていた。
だが、足に傷を受けたホブゴブリンは、傷が深かったのか負傷にたまらず膝をつく。
すると、ゴブリンロードがその隙をカバーするかの様に立て続けに剣を突き出してくる。
次々と繰り出されるゴブリンロードの攻撃を、俺は小楯で軽々と受け流していく。
ゴブリンロードと剣を交わしていると、不意に横からの衝撃が俺を襲った。
「クッ……」
突然の衝撃に、思わず声が漏れる。
不可視の衝撃に打ち据えられた俺は体勢を崩し、相手の追撃をかわすために大きく後退する事を余儀なくされる。
体勢を立て直した俺の視界に、ねじくれた杖を俺に向けて構えるゴブリンメイジの姿が見えた。
今の衝撃は、あのゴブリンメイジの魔法によるものだろう。
ゴブリンロードの後ろでは、足を負傷して倒れたはずのホブゴブリンが立ち上がっている。
そちらをチラリと見れば、ホブゴブリンの足の傷が塞がっているのが確認できた。
これは、ホブゴブリンの下に駆け寄っていたゴブリンシャーマンの回復魔法によるものに違いない。
立ち上がったホブゴブリンは、ゴブリンロードの隣に並んで盾を構えて戦闘に復帰している。
ゴブリン相手とは言え、やはり連携されるとやりにくい。
ゴブリン共の連携をゲームで例えるなら、さしずめ前衛のホブゴブリンとゴブリンロードが盾役と物理攻撃役、後衛のゴブリンシャーマンが回復役、ゴブリンメイジが魔法攻撃役といった役割分担になるのだろうか。
各々が自分の役割を自覚してしっかりとその役目を果たす事で、その実力を遺憾なく発揮する。
冒険者が仕事をする上でパーティを組んで事に当たる理由が、まさにそれだ。
その点、俺の様に単独で活動する者の方が稀なのだ。
それは分かっている事ではあったが、やはり一人では限界がある。
まさか、ゴブリン共との戦いでその事を教えられる事になるとは思いもしなかった。
前衛のホブゴブリンとゴブリンロードが、俺を挟む様に左右に分かれる。
右手からはホブゴブリンが、左手からはゴブリンロードが、互いに連携しながら俺に襲い掛かってくる。
仮にゴブリン共の相手が並みの冒険者であったなら、銀階級レベルでは対応が厳しい良く出来た動きだと言える。
とは言え、いかに相手が連携をしていようとも、所詮はゴブリンが相手だ。
『祝福の鐘』を何度も使ってレベルアップを繰り返している俺とでは、そもそもの地力が全く違う。
俺は、左右から打ち込んでくるホブゴブリンとゴブリンロードの攻撃を数度捌いて、その攻撃のズレを見切る。
二匹が連携して繰り出す連続攻撃を、それぞれ小楯で受け止め片手半剣で受け流していく。
そして、二匹の攻撃の間隙を突いて反撃に転じる。
ホブゴブリンの振り下ろす棍棒の一撃を左にステップして回避した俺は、続いて切り込もうとしたゴブリンロードの剣を小楯で殴り飛ばす。
ゴブリンロードの手から剣がすっぽ抜け、がら空きになったゴブリンロードの胸に剣を突き立てる。
「ギョゴォー!」
ゴブリンロードの醜い断末魔が上がる。
俺は、ゴブリンロードを思いきり蹴り飛ばしてその胸に刺さった剣を引き抜く。
続いて、空振りした棍棒を持ち直し盾を構えて突進してくるホブゴブリンに向かって、俺は逆に突進して盾の上からホブゴブリンに体当たりをかける。
ホブゴブリンの動きが止まった瞬間、小楯を捨てて相手の盾を掴んで払いのける。
体勢を崩したホブゴブリンの頭上から容赦なく剣を叩きこんで切り伏せると、俺はその場を飛び退いた。
一瞬前まで俺の居た場所を、ゴブリンメイジの放った不可視の衝撃波が襲う。
狙いを外したゴブリンメイジが、苛立たし気な鳴き声を上げる。
「ギャギャギャァ!」
「このっ!」
再びねじくれた杖を振り上げて魔法を放とうとしたゴブリンメイジへ向けて、俺は素早く『アイテムボックス』から取り出した投剣を投げつける。
狙い過たずゴブリンメイジの額に投剣が深々と突き刺さる。
ドサリとゴブリンメイジの倒れる音に背後を振り返ったゴブリンシャーマンに向けて、俺は素早く間合いを詰めて袈裟切りに切って捨てる。
真っ二つになったゴブリンシャーマンの死体がその場に倒れたのを見た俺は、油断なく周囲を警戒した。
しかし、流石に数が多かったとはいえ、ゴブリン共はこれ以上いないようだ。
これ以上のゴブリンがいない事を確認した俺は、そこでようやく構えを解く。
戦闘が終結し静寂の戻った広場に、切り伏せたゴブリン共の血の臭いが充満している。
「ふぅ、終わったか……」
俺は、懐から取り出した布でゴブリンの血に塗れた剣の刀身を拭きあげる。
それから広場の状況を確認するべく周囲を見回した。
広場は、その奥に何を祭っているかも分からない祭壇らしきものが鎮座している。
篝火に照らされたその祭壇の上には、草花や果物といった供物が積まれている。
更に、その手前には串刺しの頭や手足が整然と並べられており、全体を醜悪なオブジェへと変容させていた。
バラバラにされ串刺しにして飾られているのは、全部で三人分。
フローラ達の銅階級冒険者パーティは六人組だった。
他の二人はどうなったのか。
ここに来るまでに探索した洞窟内部には、ゴブリン以外の影はなかった。
洞窟もこの広場が最奥である様でこれ以上探索する場所はない。
広場を見渡せば、広場のあちこちにゴブリン共の生活の後が見て取れる。
その一角、焚かれた篝火では灯りが足りずに薄暗い広場の端に、ぐったりとして力なく横たわる人影があるのに気が付いた。
生存者か?
俺は、逸る気持ちを落ち着かせて慎重に人影に近付く。
近付いてよく見れば、それは間違いなく人であった。
女性だ。
人数も二人で、フローラ達のパーティ人数、人員構成とも合致する。
生きているのか?
その姿を見た俺は、二人に近付きそのそばに跪く。
ひどい有様だ。
二人とも息をしているが、酷い暴行を受けたのであろう事が一目で分かる。
顔や体を、何度も殴られたのだろう。
その顔は鼻が潰れ瞼が腫れ青痣だらけで顔が膨れ上がり、身に着けた衣服は乱暴に引き千切られて破られ裸にされた肢体のいたる所に青痣が浮かんでいる。
更に二人の体は生臭い体液に塗れており、二人が単なる暴力だけでなく性的暴行を受けた事を如実に表していた。
ともかく、この二人を介抱する必要がある。
俺は『アイテムボックス』から回復薬のポーション瓶を二つ取り出すと、横たわる二人の口にポーションを含ませ、残りを体に振りかけた。
しかし、怪我が酷すぎて、このポーションで体が回復できているのかどうかがいまいち分からない。
少なくとも呼吸の様子が落ち着いているので、一先ず大丈夫だろうと思う事にする。
それから、清潔な布と水を使って彼女達の体を清め、二人を抱え上げて洞窟を出る事にした。
醜悪な祭壇にオブジェとして晒されている三人の遺体には申し訳ないが、生きている人が優先だ。
俺が洞窟から出る頃には、外ではすっかり夜の帳が落ちていた。
「アルトさん!ご無事でしたか!」
洞窟を出た所で、俺に向かって声をかけてきた人物がいた。
もちろん、その人物というのは洞窟の外で待っていたフローラだった。
「フローラさん、終わりましたよ。それより、この二人を診てもらえませんか?」
ここに来るまでの道中で聞いた事だが、フローラは大地と豊穣を司る女神を信仰する神官だった。
フローラならば、俺よりも怪我人の診察と治療は適任だろう。
「その二人は……!」
俺が抱えていた女性二人を地面に降ろすと、その姿を見たフローラが息を飲む。
「二人とも酷い怪我!一体どうして?」
「二人とも、ゴブリン共に捕まって暴行を受けていたようです。発見した時に回復薬を使ったのですが、怪我が酷くて俺には容体が良く分かりません。フローラさんが診てもらえませんか?」
俺の言葉に、フローラは大きく頷く。
「分かりました。私の力でどこまでできるか分かりませんけど、精一杯やります!」
フローラの意気込みに、俺は二人のそばから離れてフローラに場所を譲る。
二人のそばに跪いたフローラは、二人の怪我の具合を確かめると胸の前で手を組み、静かに祈りの声を上げる。
「慈悲深き大地と豊穣の女神様。どうか傷つき苦しむ人々をお救い下さい。その傷を癒し、安らぎをお与えください」
フローラの祈りの声に、俺は邪魔にならない様に離れた位置から成り行きを見守る。
そう言えば、フローラの信仰している女神とは、一体どんな名前なのだろうか。
フローラに聞いた時は、神の御名をみだりに唱えてはなりませんと言って教えてもらえなかった。
俺がそんな事を考えていると、状況に変化が訪れる。
どうやらフローラの祈りが神に届いたのだろう。
祈りを捧げるフローラの手に、ホワッと優しい光が灯る。
フローラは、光を宿した両手を横たわる二人の女性にかざす。
その手に宿った光が、横たわる二人の女性の体に吸い込まれるようにして消えていった。
すると、二人の女性の顔の青痣が薄れて顔の腫れが引いていく。
その様子から察するに、完璧とは言えないまでも二人の怪我が癒えたのだろう。
フローラが地面に手をついて深く吐息を吐く。
「すみません、アルトさん。今の私の力ではこれが精一杯です」
顔を上げたフローラの顔には疲労の色が見て取れる。
「いや、よくやったよ。これで、少なくともその二人は命を取り留めただろう」
俺が頷くと、フローラの顔にも安堵の表情が浮かぶ。
それから、フローラは立ち上がると俺に向き直った。
「あの、アルトさん。それで、洞窟では何が?他の三人はどうなったのでしょうか?」
この場にいない三人の安否を気遣い問いかけてくるフローラ。
俺は、黙ってフローラに首を振る。
それを見て、フローラは悲痛な表情を浮かべた。
「残りの三人を弔ってやらなけりゃな。フローラさんはここでその二人を看ていてもらえますか?」
俺がそう言うと、フローラは洞窟の方を振り返って俺を見た。
「私にもお手伝いさせてください」
その言葉に、俺は再びフローラに首を振った。
「洞窟の中の惨状は酷いものです。三人の遺体は俺の方で回収しますから、フローラさんはここで二人を看ていてください。第一、意識の無い二人をそのままにして離れるわけにはいかないでしょう?」
俺の言葉に、フローラは横たわる二人と俺を見比べた後静かに頷いた。
「分かりました。彼女達を放置していくわけにはいきません。ここでお待ちしています。どうか、後の三人をお願いします」
頭を下げるフローラの気落ちした様子に、俺は優しく肩を叩くと頷いた。
「それでは、二人を頼みます。すぐに戻ってきますから……」
はいと頷くフローラをその場に残して傷ついた二人を託し、俺は再び一人で洞窟の中に足を踏み入れる。
洞窟の奥へと進んで再び広場へとやってくる。
「さぁ、早く遺体を回収して三人を弔ってやろう。いつまでも串刺しではあまりにも惨い」
『アイテムボックス』から袋を三つ取り出して、祭壇の前に並べられた三人の遺体を収容していく。
とは言え、人三人分だ。
まとめるとかなりの重さになるが、レベルアップでSTRが大幅にアップしている俺なら袋を三つ持っていく事も難しくはなかった。
しばらくして三人の遺体を収容した俺は、足取り重く洞窟の出口へと足を向けるのであった。




