◆女性騎士から見た少年
SIDE アリス
チュンチュンチュンチュン
小鳥のさえずりが聞こえ、目を覚ます。
私の名前はアリス・キングダム。16歳で旅をしている。ふと隣を見ると、雪のような白い髪を持つ少年が寝ている。彼の名前はスノウ・クリスタル。まさに雪の名前を持つ少年。ちなみに昨夜、営みをした仲である///…………でもあれって私が襲ったのではないか?
……………まぁ彼の魅力で発情///したから///
「ん〜?もう朝かアリスさ〜ん」
どうやら彼が起きたようだ。目をゴシコシして起きる姿はかわいい後輩を見ているようだ。
「ああおはようスノウ」
「おはよう、ア………リスさん///わぁ!?早くなんか着ろ!?///」
いきなり赤くなって後ろを向く彼。……あっ今、私、服着てない。
でも本当に彼はかわいい。普通、女の方が恥ずかしがるのでないか?なんか掛け布団で体を隠そうしているが。
それにしても不思議な少年だ。普通にしている時は、かわいいお兄ちゃんや後輩に見えるのに、いざ戦闘になると無表情になり、冷徹で残酷な気配を醸し出す。///だがその人々が恐れる気配が好きだ///だってあのゾクゾク感がたまらない///
「アリスさん………何ニヤニヤしてんすか?///つか早く着なさい!!」
!?いけない。またあの快感を味わう所だった。
急いでマジックドレスを着て、鎧に手を伸ばそうとすると…………鎧が変わっていた。
「あっ、アリスさんすみません鎧、寿命がとっくにきてたのでバラムの鱗とかで改造しときました。勝手にすみません」
「いやいい。ありがとう」
本当に彼は優しい。ただ私のために鎧を改造をするとは………まぁ一応どんな風になってるか調べるか。そう思い、色が漆黒となった自らの鎧を
「《風よ調べの力を我が瞳に宿せ(サーチ・眼)》」
調べるのであった。
――――――――――――
名称 黒天の鎧
材質 王鋼 バラムの鱗 アクアタイガーの毛皮
防御力 EX
機動力 EX
防魔 EX
付加能力
防刃 EX
魔法吸収 EX
体力上昇 EX
魔力上昇 EX
自然治癒上昇 EX
――――――――――――
「スノウ…………あなたやり過ぎという言葉を知っていますか?」
「なんで?アリスのために丈夫にしたのに」
っ///なんて嬉しい言葉を無自覚で!?
☆☆☆数時間後☆☆☆
「で次、どこの町に行く?」
そう、今回の旅は元々、私の力を伸ばす修行の旅なのだが彼と旅をすることになったため方向性を変えないと
「別に気ままに旅してもいいんだけど俺?」
「スノウ………」
くっ///なんでそこで微笑むかなぁ
「そういやマヤツリって町で武闘大会が開かれるみたいですね」
「そういやあったな、私も出てみたいと思ったけど」
「じゃマヤツリに決定ですね」
いいのか?そんな決め方で