狂想曲
ぼんやりとChange The Worldが始まるのか。
どこか本質を見失ったまま。
だが、今はゆっくりとする時間はない。
今だけは、全力で走り抜けるとき。
Laylaのintroductionが頭に巡る。
ラフに先ずは書き出し始める。
応募した職種に対して、どれだけ適正があり、そしてないのか。簡潔に、自分の言葉で。
次の職種での経験はない。
だから、給与も職位も下がるだろう。
それすら、理解していて、なお、機械人形は世界が変わることを望むのか。
あれだけ星を欲しがって、取れなかったから、また行方知れずとなるのに。
矛盾していた。昇進昇格に拘り、職位に拘る自分が、それを捨てた。
それまで積み上げたキャリアも捨てて、真っ新にやり直そうとしている。
くだらない。気に入らない。
でも、俺は、今、そうしたい。
幸せとかは正直わからない。だけど、腐って終わるより、前のめりに死にたい。
腕を伸ばし、一掴みでも、前にある砂を掴みながら息絶えたい。
ただ、それだけで熱に浮かされて、踊り狂う様に突き動かされている。
今回も説明資料含めて、転職サイトの担当者さんに何度か見てもらった。
担当者さんからの面接直前メールには、こう書いてあった。
「ここまでこの短時間で準備された方も、私が資料を確認させられた方も滅多にいません」と。完全に苦笑混じりのメールである。
担当者のお姉さんと踊り狂う。
たった2日、されど2日である。
1週間前、あの、昔で言えば電波系、今で言えばエキセントリックな「音楽家」は2日で準備をし、歌い慣れているとはいえ、褪め切った機械人形を叩き潰した。
時間がなかったから、は言い訳にならない。
次は、いつもの交渉の場でもなければ、それこそ「音楽家」のように慣れてもいない。
想定問答集をまた、ラフから作成する。
だからこそ、担当者さんに何度か練習をお願いした。全力で、自分の言葉を、想いを出し切るしかなかった。
上等じゃねぇか。
正直、通常業務時間以外は全部、最終面接時間に当てた。食事も要らなかった。
睡眠時間も通常業務に差し障りが出ないぐらいまで、削った。ギリギリまで追い込む。
ここまで熱狂したのは初めてか、遥か遠い記憶の彼方。俺の中にもまだ青臭さが残っていたのかと、酷く驚いた、冷たい自分は確かにいた。
次は話すスピード感とトーンだ。
時間はない。今は冷静よりも熱狂の時間。
面接開始は午後の半端な時間。
統計データを見れば微妙に嫌だったが仕方ない。
今はただ、全力を尽くすだけ。
言葉の持つ力が変わらないように、全力で臨むだけ。
気に入らない、気に食わない言葉だが、今だけは。
go for it!




