ワルムンド
今日は投稿が遅くなってすみません。
ギルティスによると、ここスローム王国を北に向かって抜けるとドワーフ達のワルムンド王国がある。ワルムンド王国にある港町『プエルト』で工房を開いている『カルデロ』というドワーフが頑固だけどお勧めらしい。とりあえず、長旅に向けて荷物を整えたら、ワルムンドとの国境の町『シュリーネ』に向かうことにした。
「ワルムンドに入ったらすぐにギルドで冒険者登録をしろよ。変に目立つパーティーだから、誰かからまれる前にちゃんとやっておけ。登録してしまえばギルドがある程度は助けてくれるだろう。俺からも一筆書いておいてやるから、それを見せたら登録も問題ないだろう」
「ありがとうございます。ワイバーンは2人があっという間に倒してしまって僕は何にもしてないのですが、いざという時に、自分の身は自分でしっかり守れるように装備を整えたいと思います」
「装備も使い込むまで鍛錬しないと役には立たんぞ。お前の意気込みは分かるがほどほどにな。お前が前に出て頑張るより、こいつらをしっかり抑え込む方が重要だ。しっかり捕まえておかないと、本当に国が滅びることになるだろう」と少し遠い目をして言う。
「そうですね・・・」と陽だまりで寝ている3人を見る。幸せそうな顔を見ていると、とても国が亡びるとは思えないが、先日の姿を思いだしぶるっと体を震わせて「頑張ります!」と答える。
「じゃあ、出立の準備ができたら挨拶に来ます」と部屋を出ようとすると、
「いかん、いかん、忘れていた。ちょっと待て」と呼び止められる。
(何だろう?)と振り返ると、「この間冒険者を助けてもらったポーションの代金を払ってなかった」とギルティス。
「あれは僕の手持ちで、材料費もそんなにかかってないのでいいです」と答えると、
「あれだけの効果のポーションの代金を帳簿に載せないわけにはいかん。出どころは伏せておきたいが、俺が着服したと思われても困る」という事だったので、旅で入用の物を買う費用にとありがたく受け取る。
「かなりの効き目だったからな。1ビンで金貨3枚。あの時は5本使ったから合計で金貨15枚だな」と金貨を渡される。
「こんなにもらっていいんですか?」と聞くと、
「俺からの餞別だ。こいつらに巻き込まれていろいろあるだろうが無事に帰って来いよ」とニヤリと笑いながら手を出すギルティス。
「ありがとうございます。おじいちゃんに会えたら帰ってきて報告します!」と出された手をしっかりと握る。
ギルティスに礼を言って部屋を出てギルドを後にする。
「さぁ、忙しくなるぞ。長旅になりそうだからしっかり買い物をしておこう。いろいろ補充出来たら、次はワルムンドに向けて出発だ」
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頑張って書きます!




