表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

92/195

じいちゃんの手がかり

受け取ったビンをじっと見つめるギルティス。魔力の揺れが感じられるのでおそらく鑑定しているのだろう。


「こいつはすごいな。大金貨どころか白金貨を出してでも欲しがる貴族はいるだろう。見なかったことにしたいくらいだ」

「そんなにですか!?・・・じゃあこれはバックの奥にしまっておきます」と手にした物の価値に驚く。

「それが賢明だな。そのバックはもし盗まれたとしてもお前にしか取り出せないんだよな?」

「そうみたいです。じいちゃんがどうやって作ったのかは分かりませんが、僕しか出し入れできないようです」

「それを聞いて安心した。こんな恐ろしいものが世の中に出回ったら、この国どころか世界が大きく変わっちまうかもしれんからな」


「・・・・それは怖いですね・・・。でも、ワイバーンの変異種を倒したら誰でも手に入れることができますよね?それはどうなるんですか?」とふと思った事を聞いてみる。


「それはそうなんだが、考えてもみろワイバーンの変異種なんかそうそう見ることが無い。その変異種を倒し、素材を持ち帰れるほどの冒険者となるとさらに数が少ない。まして、肉に含まれている毒を分離するなんて錬金術でもかなりの難易度だろう。なので、その点について心配はないと思っている」


「それなら良かったです。あっという間に倒してしまったリューとココはやっぱり凄いんですね」と改めて2人の能力の凄さに驚く。当の本人たちは『スピスピ』と陽だまりでお昼寝中だ。


そんな2人を見ながら「あれはもう規格外だからな」とややうんざりしたような顔で言い、幸せそうな顔で寝ているのを僕も一緒に見つめる。


のんびりしたムードになりかけたところで、「そうだ、残りの素材は買い取ってもらえますか?」と思い出したように聞く。(忘れるところだった)


「それはかまわんが、せっかくの変異種の素材だ。自分では使わんのか?」と聞かれ、『そう言われれば』と自分の装備を改めて見る。


村を出る時に貰った服や装備もずいぶん汚れて、傷もついていた。

「そうですね。考えてなかったのですが、防具と武器を新しくしてもいいかもしれません。でも、どこでお願いしたらいいでしょうか?」

「希少な変異種の素材だからな」と腕組みをして考えるギルティス。「ちょっと偏屈で厄介なやつを知ってるが、どうかなぁ。腕は確かなんだが・・・・」

「もしよかったら、教えてください。行ってみます」と答える。


「そいつはドワーフなんだ。そういえばお前が持ってるその剣もそいつが打った剣だと思うぞ」

「えっ!そうなんですか?」

「あぁ、あいつ腕だけは一流だからな。そこに文様が入ってるだろ。それは会心の出来の物に付けている文様のはずだ。お前のじいちゃんの事を知ってるかもしれんな」


思わぬタイミングでじいちゃんの情報を得る。

「リューに『じいちゃんに会いに行こう』って約束したのにどうしよう・・って思ってたんです。じいちゃんの手がかりがあるなら行ってみます」と次の目的地が決まった。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ