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マスター大変です!

「決まったか?」と聞くギルティスに

「決まったぞい。『ココ』じゃ」と天狐。

「何か『コータ』と似てるなぁ。いいのかそれで」

「よいよい。名が似てるのは兄妹のようでよいではないか」とにこやかな天狐。


(兄妹・・・・。天狐の方が遥かに年上なのに?)と思いながら見ていると、

「何じゃ。何か不満でもあるのか?」と聞いてくる。(何で分かったんだろう)


「いえっ、何でもないですっ。気に入ってもらえて良かったです」

「ちと他人行儀な物言いが気になるが、これからよろしく頼むぞ」

「こちらこそよろしくお願いします」

「よろしくにゃ」「よろしくー」


「まぁ、お前らがいいなら何も言わん。これで登録するぞ」とギルティス。ギルドカードに手をかざして目を閉じる。何やら呪文のようなものを唱えると鈍く光るギルドカード。

「できたぞ。ほい、無くすなよな」と天狐のギルドカードが渡される。


「ほぉ、これがギルドカードなるものか。何々、名前『ココ』 魔力C スキル隠蔽・幻覚か。よく分らんがこれでよいぞ」

「高位の術者には見破られるから油断はするなよ」

「あい分かった」と返事をする天狐を全く信用していない目で見ているギルティス。

「いろいろ大変だと思うが頑張れ」と肩を叩かれてしまった。

「はぁ」ととりあえず返事をする。


そんなやり取りをしていると突然、ギルドマスターの部屋の扉が激しく叩かれた。

『ドンドンドン!!』「マスター大変です!ワイバーンの群れが出ました!」


報告を最後まで聞かずに扉を開けるギルティス。

「場所は?被害の状況は?」と先ほどまでとは打って変わって真剣な表情で問いただす。


「王都の西、初級冒険者たちの狩場である平原で数頭のむれに遭遇とのことです。逃げるのに必死で、正確な数の確認はできなかったそうです。複数のパーティーが狩りをしていた最中で、そのうちの数名が毒の攻撃を受けかなり危ない状況です」


「ギルド保管の毒消しポーションはどうした!」

「使用してみたのですが、あまり効果がなく治癒師の派遣要請を出して到着を待っている所です」


「ギルドのポーションが効かないだと!・・・・・・変異種か・・・・」急に考え込むギルティス。

「今、C級以上の冒険者は何人いる?」


「先日王都北の森での異変の探索にB級以上が駆り出されており、確保が難しい状況です」

「ちっ。そうだったな。C級で誰かおらんのか!もし変異種だった場合、王都への被害もありうるぞ」


☆☆☆☆☆に

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