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美少女の名は

「で、登録の名前は何だ?」


「え?名前?」

「名前を載せんわけにはいかん。いくら何でも『社の天狐』ではいかんだろう」とやや呆れ顔のギルティス。

(そっかぁ、そうだよね・・・・)


「童の名か?」

「そうだ。何か思いつくのがあるか?」

「そうだのぉ、はるか昔何という名だったか呼ばれたことはあったが忘れてしもうた」

「これだから年寄りは・・・」とごにょごにょ口ごもるギルティス。天狐が聞き逃すはずもなく、

「何か言ったか?」と横目でぎろりと見る。当の相手は気づかないふりなのかこちらを見ようともしない。


「名前かぁ。考えてなかったなぁ。何て呼んで欲しいですか?」

「童か?・・・そうだのぉ、せっかく一緒に旅をするのだから堅苦しくなく呼びやすいのが良いのではないか」

「うーん・・・・」と僕たちが悩んでいると、


「『テン(天)』がいいー」とリュー。

「天狐の天?」と聞くと

「そうー。呼びやすいよー」と屈託のない笑顔で言う。(そこまでドラゴンの表情が豊かなわけじゃないけど、そう見えちゃう・・・)

「『天』かぁ。それもいいけど、可愛いって言うよりカッコいい感じだな。僕はどちらかと言うと可愛い感じの名前がいいかな。だって女の子なんだもん」


僕とリューのやり取りを聞いていた天狐が、

「童が可愛い?お主にはそう見えるのか?」と真顔でにじり寄って来た。

間近まで寄ってきた天狐の勢いに後ずさりながら、「えっ?天狐さん可愛い女の子ですよ・・・ね?」(あれ?僕何か変な事言ったかな)と答える。


「そうか、童が可愛いか・・・・・ぐふっ」(何か変な声が聞こえたような・・・・気にしないでおこう)

「では、お主は何と言う名が良いと思うのじゃ」と期待に目がキラキラしている天狐。


(待って、こんなに期待しないで。えぇっと、どうしよう・・・・)

心の焦りが見えてしまいそうなほど動揺しながら「『ココ』ってどうですか?」と言う。


「天狐の『天』ではなく『狐』をとったか。子どもの『コ』かもな。ガハハハハ」と褒めてるのか茶々を入れてるのか分からないギルティスの突っ込み。


「『ココ』か・・・・」とフムと考える天狐。

考える天狐を見て「やっぱり嫌ですかね。違う名前を・・・」と言う僕の言葉にかぶせるように

「良い名じゃ。美少女の童にピッタリじゃな」と胸を張ってフンと威張る。


(自分で言ったな・・・・・美少女って・・・・・)


☆☆☆☆☆に

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