ガロンダの冒険者ギルド
ギルドの受付は栗毛で眼鏡のお姉さん。名前はミーシャというそうだ。
「はい、これで登録ができました。冒険者ランクはFです。次がEでD・C・B・Aとランクアップします。Sランクっていうのもあるんですが、これは一握りの方なのでそうそうなれないと思います。くわしいことはここに書いてあるので読んでおいてください。
依頼を受けない期間が長くなるとランクダウンになりますので、気をつけてくださいね」
(手持ちのお金も少なくなってきたので、何か依頼を受けて稼ぎたいところだな。道中採取した薬草が役に立つかもしれない)
「Fランクでも受けられる採取の依頼はありますか?」
「ちょっと待ってくださいね。えーっと薬草と上薬草、毒消し草の依頼がありますね」
「では、それを全部受けてもいいですか?」
「全部って、かなりの数ですよ?受けてもし達成できなかったら違約金が発生するので、初心者の方にはお勧めできません」
(なかなか良心的な対応だな。でもいけるだろう)「大丈夫だと思うのでお願いします」
「どうなっても知りませんよ。・・・・・・はい、これで全部ですね。かなりの数ですよ」
「薬草が100本 上薬草が80本 毒消し草が60本か」カバンの中をごそごそ探して、「はい!」
と受付のカウンターに出す。
「うわぁ、ちょっとどうなってるんですか。ホントにこれ薬草・・・・しかも高品質!確認するのでちょっと待っててください」
慌てて奥に入っていくミーシャ。特にやることもないので、そのままギルド内をブラブラしながら待つことにした。
ギルドに来て早々ギルド長に連行され、頭にドラゴンを乗せて、大量の薬草を納品してとかなり目立ってしまった。(なんか視線が気になる。まぁそうだよなぁ。)
「なぁ、リュー」そういえば確認してなかったなとリューに声をかけた。
「何?コータ」「リューは僕の従魔になってもよかったのか?」「うーん、従魔っていうのがよくわかんないけど俺はリュータローに会いたい。そのために必要ってんだったら我慢する」「そっか。(僕の友だちだからっていう理由じゃないのは残念だけど)一緒にじいちゃん探そうな。かっこいい鑑札をつけてもらえるよう頼んでみるよ」と話をしていると、カウンターから呼ばれた。
「コータさん。買取金額の合計が出ました。全部で金貨20枚と銀貨6枚になります。最近天候不良で薬草の納品数が少ない上に、薬草、上薬草、毒消し草全て高品質でしたので、それもふまえての金額です。こんなに一度に納品されることはあまりないのですが。どうやって見つけたんですか?」
「ありがとうございます。みつけたのはまぁ運が良かったんでしょうね(鑑定スキルのことは黙っていた方がよさそうだな)。この辺で宿を探そうと思うのですが、お勧めの所はありますか?」と聞くと、ギルド近くの冒険者宿で食事が美味しいところがあるそうなので、そこに決めた。
☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!
薬草の販売金額を訂正しました。




