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肉球ハイタッチ ラング視点 その5

不意に鼻がむずむずして『クシュン』とくしゃみをして目が覚める。

「何にゃ?」と言うと


「ふぉっ ふぉっ」と含んだように笑う声が聞こえた。

声の主の方を見上げると、「すまぬな。もう少し寝かせてやりたかったのじゃが、上が少し煩くなってきてしもうたので、起こしたのじゃ」と天狐。


「おはようにゃ。もう元気になったかにゃ?」

「貴様のおかげでこの通りじゃ。礼を言うぞ」眼差しは相変わらず鋭いが、ラングをみる瞳の奥には温かさがあった。


「おいらにできることをしたまでにゃん。上が煩いってどういう事にゃ?」

「何やら客人が来ていろいろ話をしておるようじゃ。もうじきここに現れるじゃろうて」

「そう言えば『明日あの方に鑑定してもらう』って悪いやつが話してたにゃ。そいつが来たんだにゃ」


「どういう奴かは分からんが、捕まえた従魔を売りつける相手なのじゃろう」

「どうしたらいいにゃ・・・」と腕組みをして考え込むラング。


そんなラングを見ながら「童に良い案がある。耳をかせ」と天狐。

顔を寄せろと言われ、フムフムと話を聞く。


「にゃんと!そんな事ができるにゃ!?」フムフム・・・・フムフム・・・・。

所々頷きながら真剣に話を聞く。


「そんなことができるなんて初めて聞いたけど、名案だにゃ。やってみるにゃ」と話がまとまった。

『よし』とばかりに2人で肉球ハイタッチをする。

(意外にノリが軽いにゃんね・・・・・天狐の肉球なんて初めて触ったにゃん)


いざ配置について、お頭たちが降りてくるのを待つ。

物音を立てないように待っているのは時間が経つのが遅く感じる。


(お腹空いたにゃ)「ふぅ」とため息をついた時に、『シッ!降りてくるぞ』と天狐の声が。

階段の方に耳をすませると、「カツーン、カツーン」と降りてくる音が響いて来た。


「来るなら、来いにゃ」と覚悟を決めるラング。

天狐も「ヒュッ」と息をのみ、滲み出る妖力を絞っていた。


「ここにいるのか」と初めて聞く声が聞こえた。


☆☆☆☆☆に

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