表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/195

誰かいるにゃん ラング視点その2

盗賊たちが何やら話をしてるにゃん。


「俺は見ても分からねえが、ケットシーってのは服を着てるそうだ。こいつは着てねえなぁ」とお頭。

「へぇ、風呂から出てきたんで脱いでたんじゃ」と部下その1。


「普通のネコと違って2本の足で歩くって話だ」と思い出しながら言うお頭。

「うーん、確か走ってるところを捕まえたんですが、4本足で走ってたような・・・・」と部下その2

「はっきりしねぇ奴だな」とお頭。


「おい、お前ら、何でこいつが『ケットシーだ』って思ったんだ」ともっともな質問をするお頭。

「へぇ、廊下でこいつがガキと話してるのを見たんでさぁ」と部下その1。

「確かに見たのか」

「ガキとこいつとドラゴンが楽しそうに歩いてて、確かにしゃべってたんですよ」


「・・・・何だと!ドラゴンがいたのか!なんでそっちを捕まえてこない!」と顔を真っ赤にするお頭。

「すんません。あっしたちもドラゴンを待ってたんですが、先にこいつが出てきたもんで・・・・」

「もういい!ケットシーだったら儲けもんだが、よくわからん。明日あの方に鑑定してもらおう。地下に入れとけ」とお頭に言われ、「へい」と返事をする部下たち。


・・・盗賊たちの話は終わったらしいにゃ。どうやら頭と部下2人がここにいて、明日ににゃったら、もう一人くるらしいにゃ。今のところおいらのネコっぷりがよかったらしく、まだ気づかれてないにゃん。

話が終わって部下が来たにゃ。首根っこをつかまれ袋に入れられたおいら。(ネコだと思って首をつかむ人が多いにゃんが、大人のネコで重たくなると痛いにゃんよ!)とジタバタ暴れる。もう一つおまけに「フーッ」と毛を逆立てて威嚇してみる。(どうにゃ、ネコっぽいにゃ)


「ホントにこいつただのネコなんじゃぁ」と部下その1。(そうそう、おいらはネコにゃ)

「薄汚れた色をしてやがるし、俺達には見分けがつかん」と部下その2。(薄汚れたはよけいにゃ)

「ただのネコだったら、お頭にこっぴどく怒られるんだろうな・・・」「そうだなぁ・・・」とため息の2人。

(そもそも、従魔を捕まえてるのが悪いにゃ。おもいっきり怒られたらいいにゃ)


階段を下りていくような足音がしたと思ったら止まった。

「ここに入れるか。朝になったら餌になっていなくなってるかもしれねえけどな」と何やら不穏な会話。

(にゃんだ。餌ってにゃんだ?)

袋から出され、「ほらよ」と檻の中に放りこまれた。


それ程広くなさそうな部屋。檻の入口から入ってくる薄明かりしかなく、ぼうっとしか見えない。

『なんだ、誰か来たのか』と奥の方でのそりと動く気配がした。


「誰かいるにゃん?」と思わず喋ってしまった。

(奥にいるのは人間の気配じゃないにゃん。ここに人間はいないにゃん。でもちょっとヤバそうな匂いがするにゃん。コータ、おいら絶体絶命のピンチにゃん!)


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ