従魔連れ去り ラング視点~その1~
連れ去られたラング。
ラング視点で数話ある予定です。
コータ達とお風呂に行くことににゃった。宿お勧めで『檜風呂』というらしいにゃ。
お風呂はあんまり入ることはにゃいけど、嫌いじゃにゃい。(入った後、乾かすのは大変にゃけどね)
お風呂に他の客はおらず、おいら達の貸し切りのようににゃっていた。周りを気にしにゃくていいので、楽しくなって泡だらけになりにゃがら体を洗う。あまりに楽しいので「フンフフーン♪」と歌いそうににゃった時に、コータが「歌うなよ」と言ってびっくりだったにゃ。(まだ歌ってないにゃ。なんでおいらの事が分かるんだにゃ・・・・)
背中を洗ってもらってご機嫌で「風呂につかるにゃー」と思ったら、なんとリューが一大事にゃ!
コータに言われてヒナタを呼びに行こうとしたら、風呂場を出たところで目の前が真っ暗ににゃった。
「(!?)にゃんだ!」とバタバタすると「大人しくしろ!」と小声ながら凄みのある声が聞こえたにゃ。
「お前、ケットシーだろ。さっきガキと話してるところを見たんだ。ケットシーは高く売れるからな。フフフ」とにゃんとも悪い声。
(これはまずいにゃ。コータに知らせにゃきゃだけど、ここから出るのは無理にゃ・・・・。とりあえず、暴れにゃいで、考えよう)と大人しくしてみる。
「おっ。なんだ急に大人しくなりやがった。すぐそこは宿の入口だからな丁度いい」と足早に廊下を歩く男達。
(なんとなく一人じゃにゃい気がする。きっと仲間がいるにゃ)
「チッ!宿の受付の女がこっちを見てやがる。早くずらかるぞ」と違う男の声がした。
(やっぱり一人じゃないにゃ。ヒナター気づいてにゃー)と「ニャー」と鳴いてみるが、ヒナタには届かなかったようで男たちは宿を出てしまった。
「よし、アジトに向かうぞ」と男達。
(真っ暗な袋の中で揺られるし、体は濡れて寒いし気持ち悪くなってきたにゃ・・・)とそのまま袋の中で眠ってしまった。
どれくらい寝てしまったか分からにゃいけど、突然『ドサッ』と袋を下ろされ目が覚める。
(どこかに着いたんだにゃ。ここは、ケットシーと気づかれにゃいようにするにゃ)
「おう、帰ってきたか。今日はどうだった」
「へい、お頭。今日はケットシーでさぁ」
「何だと、ケットシーだと。最近になく上物じゃねえか」
「へへっ。偶然見つけやした。褒美をはずんでくだせえよ」
「まぁ、見てからだ。出して見ろ」
袋の口が開きやっと出られた。
(ここは思いっきりネコになりきるにゃ)
「ニャー」と鳴きながらモソモソとはい出る。もちろん4つ足で。
「確かに猫だな。で、どこを見たらケットシーって分かるんだ?」
「えっ。お頭は見てもわからねえんで?」
☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!




