表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/195

うずまき亭

教えてもらった宿は『うずまき亭』と言うらしい。ギルドから街の中心部とは反対側に3ブロックほど行った所にあり、渦巻き模様の看板が目印という事だった。

キョロキョロしながら歩いていくと、白と青が交差する渦巻き模様の看板を見つけ中に入る。


入口に鉢植えの植物があったり、壁に何か文字が書いてある額があったりと(なんかじいちゃんの部屋に似てる)落ち着いた雰囲気の宿だった。


カウンターにはおっとりとした雰囲気のお姉さん。

「いらっしゃいませ。お泊りですか?」と声をかけられた。


「はい、冒険者ギルドのサクラさんに従魔と泊まれる宿を聞いて、教えてもらいました」

「まぁ、サクラからの紹介なのね。あの子しっかりお仕事してたかしら?」

「とてもお世話になりました。えっと、従魔と一緒に泊まれますか?」

「あらあら、ごめんなさいね。お客さんをお待たせしてしまって。大きい従魔の部屋は満室なんだけど、どうかしら」

「僕の従魔は、こいつとこいつです」と2人を指さす。

「ドラゴン!!・・・・」と口をあんぐり開けて固まるお姉さん。


「・・・大丈夫ですか?」

「『ハッ』ごめんなさいね。ドラゴンなんて初めて見たものだから・・・・。本当にいたのね、従魔になるドラゴンって・・・。こっちの従魔は?」とラングを見て首をかしげる。

「ケットシーのラングです」

「モフモフしてて可愛いわね」とラングをなでるお姉さん。ラングも美人のお姉さんになでられてまんざらでもなさそうだ。「従魔はどちらもスモールサイズなので、空いてるお部屋に案内できます。従魔2人との部屋で一泊銀貨8枚になりますが大丈夫ですか?」

(さすが王都ガロンダより高いな・・。でもちょっと懐も温かいし、いいよな・・・)


「よかったー。『ここでダメだったらどうしようかな』って思ってたんです。とりあえず1週間でお願いします」と金貨5枚と銀貨6枚を渡す。こんな子どもが大金を持っていることに驚きつつも、受け取るお姉さん。


「こんなに可愛い従魔が泊ってくれるなんて・・・。お部屋は2階になります。階段上がって正面の部屋ね。1階の食堂はそろそろ休憩時間が終わるので、ゆっくり降りて来てもらえたらお食事ができます」


「分かりました。部屋で少し休んで食堂に行ってみます。こいつらが『お腹空いた』ってさっきから煩くて」と苦笑いしながら言うと、『クスッ』と笑うお姉さん。

(のんびりいい感じの宿でよかった。そうだお風呂ってあるのかな)


「すみません。お風呂ってありますか?」

「宿自慢の檜風呂があります」

「檜風呂?」

「以前はお風呂が無かったのですが、お泊りになられた方が『どうしても入りたい』とおっしゃって・・・。うちではご用意が難しいことをお伝えすると、『じゃあ作っていいか?』ということでできたお風呂になります。とても好評でしたので、男性用・女性用・従魔用と増築いたしまして、今では当宿の名物となっております。ゆったりのんびり疲れを癒すのにお勧めです」


「すごい人がいたんですね。でも従魔と入れると聞いて安心しました。後でゆっくり入りたいと思います」


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ