頼まれごと
「『ハッ・・・』すみません。査定が終わりました。全てびっくりの高品質でしたので通常の品より高額での買取になります。えーっと」
・パワーナッツ60個 一個銀貨5枚で金貨30枚
・ガードナッツ60個 一個銀貨5枚で金貨30枚
・スタミナッツ50個 一個銀貨6枚で金貨30枚
・マジックナッツ30個 一個銀貨8枚で金貨24枚
「合計金貨114枚になります。枚数が多いので白金貨でのお支払いもできますがどうされますか?」
「えーっと、こんな大金を手にしたことが無いのでどうしたらいいでしょうか・・・」
「武器屋で防具を買うとか、買い物をする場合には白金貨は扱いづらいので金貨がお勧めになります」
「じゃあ、金貨でお願いします」
「分かりました。用意いたしますので、もうしばらくお待ちください」
(おい、あの小僧なかなかの大金をもらってるぞ。ヒソヒソ・・・・)
何か嫌な空気になった所へ
「おい、お前ら!何か言いたいことがありそうだな。この小僧に何かしようってんなら俺が相手になるぞ」
とさっきの屈強な男『ジダン』がやってきた。
「ジダンさん。俺たちは何も言ってやしませんぜ」とヒソヒソ言っていた男たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。
「ありがとうございます。助かりました」
「なあに、頼まれごとをやっただけさ」とジダン。
「頼まれごとですか?」
「あぁ、お前ブリジッタさんに板切れをもらっただろう。俺はブリランテ商会お抱えの冒険者でよ、『王都の冒険者ギルドに「コータ」っていう子どもが来て、もめごとになりそうだったら助けてやってくれ』って頼まれてたんだ」
「そうだったんですね。困っていたブリジッタさんのお手伝いはしましたが、ここで助けてもらえるとは思ってなかったです」
「よっぽど気に入られたんだろうよ。いろいろ厳しいところはあるが、人を見る目はぴかいちだからな」
「ギルドでの話が終わったら、お礼に伺おうと思っていたんです」とジダンにお礼を言うと共に、ブリジッタの店の場所を聞く。
「また、困ったことがあればいつでも言ってくれ。ギルドの中で見つけられない時は、カウンターで居場所を聞けば教えてくれるだろうさ。じゃあな」とジダンは行ってしまった。
「ブリジッタさんにはお礼に行かなくちゃ。その前に、カウンターのお姉さんにお勧めの宿を聞こう」
「あのぉ、すみません。この辺りで従魔と一緒に泊まれるお勧めの宿はありますか?」と聞くと、
「私ね、『サクラ』といいます。私の姉と妹がやってる宿があるのですが、いかがでしょうか?従魔と一緒に十分休める広さがあってそんなに高くないとおもいます」
ナッツツリーの実を買い取ってもらって懐も温かくなったので、その宿に行ってみることにした。
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