表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/195

ドゴーン

トラくらいの大きさになったラングの背中に乗ってみる。

「大丈夫?重くない?」

「大丈夫にゃん。おいらは『キングオブキャット』だにゃん。思いっきり飛ばすからしっかりつかまってるにゃんよ。リューの兄貴、行くにゃん!」

「リューも本気出せば速いよー」とリューもやる気満々。(嫌な予感しかしない・・・・)


「ひゃっほー」と走り出し、次第にスピードが上がる。

「うわー、落ちるー」と悲鳴のような声を出しても「まだまだ行けるにゃん」と速度が落ちる気配は全くない。

体を起こしているとガックンガックン揺れて舌を噛みそうになるので、ラングの背中にぺったりうつ伏せになってしがみつく。


(思ったよりフカフカしてる)と考えられるくらい余裕がでてきた時、スピードが徐々に落ちてきた。

「どうしたの?」

「かなり走ったからそろそろ休憩にゃん。お腹空いたにゃん」とラング。木陰がありそうな大きな木の根元で止まった。

僕が降りると『シュー』とトラサイズから元の大きさに戻った。


「大きくなるとパワーは出るけど、お腹が空くのが早いんだにゃん」と、へなへな座り込んでしまった。

「乗ってるだけだけど、僕も疲れたよ。リューはいつもと変わらないみたいだけどね」


コータとラングが木陰で休んでいると、地面に写る木の影がワサワサと動いた。

(何だろう?)と見上げると、茶色っぽい何かが物凄い勢いで僕めがけて飛んできた。あまりの勢いに思わずよけると『ドゴーン!』という音を響かせて地面にめり込む茶色の物体。

(何だろう・・・・?)とじっと見ていると、


『ピコーン』

《ナッツツリーの実。食用。食べるといろいろな効果があり、食通に言わせると効果によって味が少しずつ違うそうです。射程範囲に入ってきた相手に実を投げつけてくる厄介な木。高速で飛んでくるため『弾丸ナッツ』とも呼ばれており、当たると命の危険もあるので気をつけてください。毎年知らずに近づいて命を落とす人がいます。採取が難しいのでかなり高値で売れますよ》


「おぉ、食べられるんだって。しかも売ったら高いらしい」

「ほんとー?」

「美味しいにゃんか?」と食い意地がはった2人が僕の話にかぶせるように食いついてくる。

「でも、近づかなきゃ実が取れないし『命の危険がある』ってどうやって採取したらいいんだろう・・・」

「いろいろやってみるにゃん!」

前向きなのか無謀なのか分からないけど、とりあえずいろいろやってみることにした。


その結果。

「痛いー」と体をさするリュー。

「近寄れない・・・・」と僕。

・・・・・・・・・・・「どうするかなぁ」


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ