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夢の中でペシペシ

(すごいものなんだろうな、きっと)と貰った板切れを見る。

『なくさないように』と言われたので、傷がつく前にとマジックバックに大切に入れる。


「さぁ、リュー。ひと仕事終わって僕たちも行くか」王都まではまだまだかかりそうだ。今日は雨も降らないし、日暮れまで歩いてキャンプにする。

夕飯を何にしようか考え材料を探す。ブリジッタが別れ際にいくつか食材を分けてくれたのでそれも出してみる。

「えーっと、ジャイアントホーンバイソンの肉とタマネギーラをブリジッタさんにもらったワインで煮込んでみよう。臭み消しにハーブも足そうかな。それとソニアの焼きたてパンだな」


バイソンの肉は赤身の固いところを筋切りしてゆっくり煮込んでいく。

「マツキノコは香りが強すぎるから、今度普通のキノコを見つけたら採っておこうかな。他にもジャガイモとかニンジンとかあったらいいな」次はどんな物を作ろうかな・・・と考えていると、


「もう待てないよー」とリュー。

(もう少し煮込みたいとことだが、まぁいいか)

「よし、食べよう」

「わーい」

スープの深皿についでやる。「パンもまだまだあるからな」と皿にどかっと盛る。

「いただきまーす」とスープを一口食べる。


「あつっ、あつ。旨い!」自分で作っておきながら思わず言ってしまった。

「焼いても旨いが、煮込んでも旨い。これは本当にリューのおかげだな。普通のバイソンより旨い気がする」

「やったー♪」とリューも口の周りを汁だらけにしながら喜ぶ。

パンもまだほんのり温かく、煮込みの汁を付けて食べるとバターの風味が増してさらに旨い。

大きな鍋にたっぷり作ったつもりだったのに、ほとんど食べてしまった。


「あー、旨かった。自分たちで狩って、料理して食べるのって旨さが増す気がするよ」

「明日は何がいるかなー」とワクワク顔のリュー。

「何か美味しい物が取れたらいいなぁ」と僕ものんびり言葉を返す。


「とりあえず今日もたくさん歩いて疲れたよ。もう寝るか」とリューに声をかけ、先に寝かしつける。

リューがスピスピ寝息を立てているのを聞いていると僕も眠くなり、そのまま寝てしまった。


ペシペシ・・・ペシペシ。

ペシペシ・・・ペシペシ・・・・ペシッ!


夢の中でペシペシ叩かれていた。

「リュー、痛いぞ」と言う自分の声で目が覚めた。

目が覚めたのに何だかまだ痛い。リューはスピスピ僕の背中で寝ている。

(あれ? リューは後ろ? あれ?)


顔をあげると目の前にペシペシの犯人?がいた。


☆☆☆☆☆に

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