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僕が焼かなくても

本日2話目です。

所々ぬかるみが残っている道を進みながら、薬草やスライムなどポーションの材料になるものを採取していく。

「リュー、肉が手に入りそうな魔物がいたら狩ってみような。一角ウサギの肉が少なくなってきたんだ」

「肉―! 狩るー!」

「近くにいそうか?」

「うーん」と少し高く飛び周りを見ているリュー。「あっ! あっちいたー。たくさんこっちに来てるー♪」

「うん? こっちに来てる?」そう言えばなんとなく地響きのような音と地面が揺れているような・・・・。


「早く言えよ! どんなのが来てるんだ」

「えーっとね。 黒くて角があって肉になりそうなやつー」

(まったくわからん)「倒せそうか?」

「うーん ちょっと大変そうだけど 大丈夫かなー」

「よし、倒せたらその肉で美味いステーキを焼いてやろう」

「ほんとー、じゃあ頑張るー」とはりきって飛んでいくリュー。


(ちょっと嫌な予感がする・・・)と思っていたら 

「せーの、『ファイアウォール!』」という声に合わせて炎の壁が現れた。


天に届くまでとはいかないが、数メートルはありそうな高さ。厚みはよくわからないが、離れていても熱気が伝わってくる。あまりの迫力にこっちの息もつまりそうだ。


ほんの数秒で壁は消え、熱気も収まる。地響きも収まった。

リューがすぅーッと戻ってきて、『どうだ』と言わんばかりに胸を張ってみせる。


「すごいなぁ、リュー。びっくりしたよ。あんなに魔力を使って体は大丈夫なのか?」

「疲れたけど、あれくらいなら大丈夫―。いっぱい倒せたよー」といつもと変わらない様子。

(こいつを怒らせるのだけはやめた方がいいな・・・)と思いながらじいっと見ていると、視線を感じて「なにー?」と首をかしげるリュー。

「何でもないよ。リューはすごいなぁ」と久しぶりにガシガシと頭をなでてやる。

褒められて嬉しそうな姿を見るといつものリューで何だか安心した。


「じゃあ、リューの頑張りを確認しに行こう」と焼け焦げた辺りを確認しに行く。

(全部消し炭になってたらショックだろうな・・・)と近づいていくと、焦がしたというより、こんがり焦げたという感じのいい匂いがしてきた。


辺りには丸焼きになった牛?らしきものが集まっていた。「なんだ、こりゃ」とじっと見つめると

『ピコーン』


《ジャイアントホーンバイソンの丸焼き。こんがりいい感じに焼けています。普通のバイソンより霜降り部位が多く、固い部分も多いです。丸焼きなので、角や蹄などの素材は残念ながら採取できません》


「!?」(僕が焼かなくてもステーキになってる・・・)


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

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