表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

195/195

砂風呂の効果

久しぶりの更新です。

すみません・・・・。

早々にギブアップしたココ。僕も顔に汗が吹き出し、そろそろ限界が来そうだ。隣のリューを見ると、気持ちよさそうにスピスピ寝ている・・・・・。

(さすがドラゴンと言うべきか、『リューだから』と言うべきか・・・・)


僕の視線を見て「ほっほっほ。さすがドラゴンじゃな。熱にも強いのじゃろう。ここまで気持ちよさそうに寝ているのを見たことがないわい」と目を細めて笑うおばあちゃん。

(やっぱりこれは癒しじゃなくて修行なのかな?)と僕が思っているのを見透かしたように、

「歪を抱えておる者にはそれが正されていく過程が耐えられぬ。そもそも歪自体がない者には心地良い場となる。それがここの砂風呂じゃ」とドンと胸をはるおばあちゃん。


「歪かぁ。確かにリューにはそんな物はなさそうだなぁ」と寝ているリューを見る。


「ほれ、初めてであんまり長く入るのは体に悪い。そろそろ出るかのぉ」とおばあちゃん。僕が出やすいように体の上の砂を避けてくれる。

ある程度軽くなったところで『フン』と起き上がる。腕をぐるりと回し(あれ?何か軽い?)と立ち上がる。グルグルと腕を回したり、体を動かしていると

「軽くなったじゃろう」と嬉しそうに言うおばあちゃん。

「はい、何だか調子がいいです」と僕も驚いた顔で答える。


「それは良かった。そこに風呂上がりの水がある。しっかり飲むとええぞ」と水瓶を指す。

確かに喉が渇いていたので柄杓ですくい一口飲む。

(甘い?しょっぱい?でも美味しい)と一口では終わらずガブガブと飲み『プハァ』と口元を拭いながら顔をあげる。


改めておばあちゃんの方を見て「すごくすっきりしました。ありがとうございます」と礼を言う。

先にギブアップしたココも同じ水を飲んでおり、『はぁ』とため息をつきながら呆けた表情をしている。


「大丈夫か?」と声をかけながらもツヤツヤになった頬に見とれていると、

「何じゃ、童の顔に何かついとるのか」と仏頂面で答えが返ってきた。


「え、いや、何か『綺麗になったな』と思って」と思わずそのまま言ってしまった。

「・・・・・・・。何かの罠か!」と頬を赤くしながら、一歩後ずさるココ。

お互いどう言ってよいのか・・・・という雰囲気になっている所に、


「はぁー。いい気持ちー」とリューの呑気な寝言が・・・・。(ほんとに寝言か?)


思わず顔を見合わせて笑ってしまった。


「童には熱すぎたが、気持ちの良い風呂じゃった。また機会があったら入りたいもんじゃ」とココ。

「そうだな。こういうのは初めてだったけどホントに体が軽くなった。どこかでまた機会があったら入ってもいいかな」と僕も答える。

そんな僕たちをニヤニヤ笑いながらおばあちゃんが見ていた・・・・。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ