焔の宿
本当に不定期ですみません。
頑張って書きます!
なんとなくいつもの宿とは違う雰囲気がして「あのぉ・・」と恐る恐る扉を開ける。
扉を開けると騒がしい音が広がる。
(え?外には何にも聞こえなかったけど・・・)と立ち尽くしていると、僕に気が付いた人影が近づいて来た。
「おぅ、何だ」とちんまりした人影が話しかけてきた。
「・・・・・・」予想はしていたものの、予想以上に小柄だったので言葉に詰まってしまった。
固まる僕を見て「なんだ坊主、ドワーフを見たのは初めてか?ハッハッハ」と豪快に笑う。
ハッと我に返り「すみません。ギルドでここの宿を教えてもらったので来ました。泊まれますか?」と聞いてみる。
「お前冒険者だろう?うちみたいな宿でいいのか?」と逆に聞かれてしまった。
「はい。冒険者ギルドでご飯とお風呂がお勧めって聞きました。従魔と一緒なんですが、部屋が空いているならお願いできますか?」ともう一度聞く。
ドワーフは僕の顔をじっと見て「おもしれぇ奴だ。いいだろう。部屋は開いてる、泊っていけ」と言う。
その返事に『ホッ』と安心して「ありがとうございます。ここでダメだったらどうしようかと思っていました」と肩の力を抜いて答えると「ハッハァ。お前たちみたいな面白れぇ奴は大歓迎だ」と豪快に笑うドワーフ。
「俺はここの宿の主のビスタってもんだ。たいした宿じゃないが飯と風呂は自慢だ。まぁ、ゆっくりしていけ」とバシバシ肩を叩いてくる。
小柄ながらかなりの力。(さすがドワーフ・・・・)従魔と一緒で一泊金貨1枚と銀貨2枚。安くはないが払えない金額でもなかった。
部屋はベッドが一つで程よい広さ。(これは僕がベッドでいいのかな・・・・)と思っていると、
「なんじゃ、一つしかないのか」と不満げなココ。
「どうしよう、ベッドが2つの部屋に変えてもらった方がいい?」と聞いてみると、
「そうじゃなぁ・・・。ベッドで寝るのも良いが部屋を変えると値段が上がるじゃろ。それなら部屋はこのままで童のご飯を豪華にしてくれた方が嬉しいのぉ」と企み顔で笑う。
「それは良いけど、ホントにいいのか?」ともう一度確認する。
「天狐の姿でも人の姿でも寝ることに影響はない。お主が童と床を共にしたいと言うなら別じゃが」とニヤニヤ笑う。
「そ、そ、そんなこと言ってないよ!」と即答すると、
「それはそれで・・・」とごにょごにょ言いながら、「飯がランクアップじゃな」ということになった。
僕たちのやり取りを見ながら「何なんだかにゃ・・・・」とラングがぼやいていたのは見なかったことにしておく。リューが全く気付いていないのはいつものこと・・・・。
気を取り直して「さぁ、風呂だ」と皆で風呂場に行く。ギルドでもお勧めの窯の熱を利用した風呂。
どんな風呂なのか楽しみだ。
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頑張って書きます!




