お金に困ってないなんて・・・・。
定期的に更新できずすみません。
頑張って書きますので、読んでいただけると幸いです。
店を出てから「しまった」と僕。
「どうしたにゃ?」とラングに聞かれ、「今日の宿を決めてなかった。今から店に戻って緑青の盾の人に聞くのもなぁ・・・」と腕を組み考えながら言う。
「ギルドに行ってみるにゃ?」とラング。
「そうだなぁ。そんなに遅い時間でもないし、近くだから行って聞いてみよう」とギルドに向かう。
歩きながら「なんらぁ、ろこに行く」とフラフラ付いてくる酔っ払いのココには冷めた視線を送っておく。
ギルドに入ると思っていたより人がいた。よく見ると狭いながらも飲み食いができるスペースがあり、そこが賑わっている。
(待ち合わせとか、『とりあえず乾杯』って時にいいんだろうな)と思いながら空いているカウンターに行く。
カウンターのお姉さんに「すみません。依頼とかじゃないんですけど・・・」と話しかける。
俯いて書き物をしていたお姉さんが顔をあげる。
「えーっと何でしょう?」とズルッとかけていた眼鏡を上げ僕の顔をじーっと見て、「あっ!」と声をあげる。
「あなた、今日ガッシュさんたちと一緒に来た方たちですよね」と身を乗り出しながら顔を寄せてくる。
(近い!)と思わず後ずさり「そ、そうですけど・・・」と答える。
「いやぁ、昼間はびっくりしました。『フォレストヴァイパーを無傷で狩ってきた』ってギルドで話題だったんですよ」とお姉さん。『ふんぬ』と鼻息も荒い。
「あれは、まぁ、たまたま・・・?」と勢いに押されて言う。このまま話が続きそうだったので、「あのぉ、僕たち今日この街に来て宿を探してるんですけど、従魔と泊まれる宿ってどこかありますか?」と聞く。
「宿ですか?」と『何だそんな話か』と言わんばかりに肩の力を抜いたお姉さん。「そうですねぇ、ピンからキリまでありますけど、何か希望はありますか?」と聞いてくる。
「そうですねぇ、お金にはそんなに困ってないんでゆっくり泊まれてご飯が美味しい宿がいいです」と答える。
「お金に困ってないなんて1回でも言ってみたいです・・・・。フォレストヴァイパーを狩れるんですからそうですよね・・・・」と下を向いてしまうお姉さん。
「えーっと、あのぉ、・・・・大丈夫ですか?」と思わず聞いてしまった。
「はっ!すみません。ギルドって朝から晩までこき使われて給料安いんですよ・・・・。この間だって・・・」と愚痴が続きそうな予感がして「お勧めの宿は?」と間髪を入れずに聞く。
「はっ!すみません。宿でしたよね。『焔の宿』っていうのがあります。冒険者ではなく鍛冶工房の職人がよく使っている宿で、工房の窯の熱を利用した風呂と蒸し焼き料理が自慢の宿です」と教えてくれる。
風呂と料理が美味しいという事だったので、そこに決めて場所を教えてもらう。
教えてもらった場所に行ってみる。なるほど、工房が併設された(宿がくっ付いている?)燃え盛る炎がデザインされた看板の宿があった。(炎に囲まれたベッドの絵。これはいいのか?)
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頑張って書きます!




