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あんな仲間になりたいな

何とか今日中に更新できそうでよかった。

しばらくすると店員が山盛りの皿を持ってきた。

(何かどこの店でも同じように盛られているのは気のせいかな・・・・)


「おう、ここの店の料理は見た目の派手さはねぇが上手いぞ。お前たちが助けてくれたから食える飯だ。遠慮なく食べてくれ」と威勢よくいいながら大きなジョッキでエールをあおるガッシュ。


「料理も旨そうだがエールも旨そうだな」とココがぼそりというのを聞いて、

「何だお前いける口か。そうか、そうか。おーい、エールをもう一つ追加だ」と嬉しそうに注文する。


「おい、ほどほどにしろよ」と小声で言うが、聞こえぬふりで皿の料理に手を付けるココ。

(どうなっても知らないぞ。連れて帰らないからな)と心の中でぼやいておく・・・。


「はーい、おまたせー」とお姉さんがエールを持ってきてくれた。

「ほらよ」とココに渡し「かんぱーい」とジョッキを打ち鳴らす。

ココも久しぶりの酒にテンションが上がり、ほぼ半分を一度に飲み干す。


「おぉ、いいじゃねえか」とガッシュも煽るように言う。

(ホントニシラナイ・・・・)と他人のふりをして食事をする。

ガッシュお勧めだけあって塩とハーブのシンプルな味付けながらも丁寧な下ごしらえと調理で肉が柔らかく、焼いてあるのも、煮込んでいるのも全て美味しい。


リューとラングは『余計な話には入らないよ』と言わんばかりにガツガツ食べている。

(いや、リューは何も考えてないか・・・)


お祭り騒ぎのメンツを見ないようにガツガツ食べ、皿が空になる頃に「なんらとぉ、お主、童のころをバカにしゅるのかぁ」と予想通り出来上がったココの声が聞こえてきた。

(はぁ・・・・・やっぱりか・・・・)「すみません、こいつ酒に弱く・・・」と言いかけた時に、「バカになどしとらんぞぉ。お主にはちゃんと目がふたぁつあるということだ」と合いの手が入ってきた。


(・・・・・・・・・・・・どっちもどっち?)と僕が目を丸くしながら食事の手を止めて見ていると、ガッシュの仲間が「すみません。リーダーあんまり酒に強くなくて・・・・」と頭を下げてきた。

「い、いえ、こちらこそこいつが悪酔いしてて・・・」と言うと、「今回はホントにヤバかったんです。全員覚悟を決めたところに救いの手が来たので、『仲間を守らなければ』と思っていたリーダーは心の底から『助かった』と思ったと思います。で、この酔いっぷりなんですよ・・・」と苦笑いしながらも仲間として慕うリーダーを見つめる。


「酒と女にはめっぽう弱いんですが『ドンと俺についてこい!』って言うところにみんな付いて行ってるんですよね。後は俺たちがやるんで、良いところで帰ってもらっていいですよ。あんだけの敵と戦ったんだ疲れてますよね」と仲間たち。


ココが楽しそうに話し込んでいたが、せっかく声をかけてくれたのでほどほどにしてココを引っ張って帰る。

(僕もあんな仲間になれたらいいな・・・・・)


☆☆☆☆☆に

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