それが嫌なら強くなれ
不定期投稿になってしまってすみません。
頑張って書きますので読んでいただけると嬉しいです。
フォレストヴァイパーは部位ごとに解体して査定をしてから支払いをするという事で、今日はこのままギルドを後にすることになった。
僕たちが倉庫を出ようとしたときにガッシュがダルパに耳打ちして何かを受け取っていた。
(なんだろう・・・)と思いながらそのまま倉庫を出る。
先に歩く僕たちの後を「おい、待ってくれ」とガッシュが追いかけてくる。
「飯だ。飯行くぞ」と後ろから僕の首に絡みついてくる。
突然絡まれて「うわっ」とびっくりしながら「何か話じゃなかったんですか?」と聞くと、
「野暮なことは言いっこなしだぜ」と良く分からない返事が返ってきた。
もつれあいながら歩く僕らに「ご飯だー」「飯じゃな」「やったにゃー」と喜ぶ3人。
「お前らちょっとは遠慮しろよ」と慌てて言うと、「ギルマスに前借りしたから大丈夫だぜ。何でも言ってくれ」とニコニコのガッシュ。
(そういうことか・・・・)「こいつらにそんなこと言ったら大変なことになりますよ」と一応言っておく。
「まぁいいじゃねえぇか。生きていてこそ食べられる飯だ」と僕の首に絡んだまま上機嫌で言う。
(どうなっても知らないからな)「はぁ・・」とため息が出る。
行きつけの店があるらしく、どこがいいか聞かれるまでもなくギルド近くに店に入る。
あまり広くない店の中に置けるだけ置かれた机と椅子。
「ここですか?」と聞くと「ああ、そうだ」とずかずか入っていくガッシュ。
「えっと、こいつらも一緒に入れますか?狭そうですけど・・・・」と言うと、僕たちの方を見て「ああ、そうか・・・」と今気が付いたかのような顔で周りを見る。
一応空いている席を見つけて座り、「おい、ちょっとそっちに寄れ」と見知らぬ隣の客に言うガッシュ。
「外に机とか持って行っても・・・」と言いかけると腕を振りながら「いいんだ、いいんだ。ここいらはランクが上の者が優先だ。それが嫌なら『強くなれ』ってこった」と容赦なく言う。
譲ってくれた客に「すみません」と頭を下げて座る。
僕の態度に「おい、お前。そんなことでは舐められるぞ。冒険者は力がすべてだ。強者はそれらしく振舞ってりゃいいんだ」と椅子にドカッと座る。
「はぁ・・・」と言いながら椅子を引いてゆっくり座る。「まぁ、僕はこいつらのおかげで上がったランクですから」と3人を見る。
僕の目を真っ直ぐに見て「まぁ、それぞれだけどな」と頭を掻くガッシュ。「まぁ、俺が言いてぇのはお前もそれだけの力を持ってるんだ。自信を持てってことだな」と僕と3人を見る。
何と返事をしたらいいか迷っていると、「さぁ、難しい話は無しだ無し。飯!」と店員を呼び、「肉料理5人前。特盛でな」と注文する。
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