お世話になりました
新年度忙しくなるので毎日更新が難しくなりました。
頑張って書いていきますので、続けて読んでくださると嬉しいです。
宿に帰りカウンターのヒグレに明日にはこの街を出ることを伝える。
「そうなんですね・・・。冒険者は町に定住する人は少ないですから仕方がないですよね・・・」と寂しそうに言う。
「お世話になりました。テルとアサヒにも『また機会があったら会おう』って伝えてください」と言い、宿泊していた分の宿代をまとめて一週間分支払う。「こんなにいいんでしょうか?」とヒグレが言うが、「今回の依頼達成でもらった報酬があるので大丈夫です」と金貨7枚を渡す。
確かにちょっと高くついてしまったが、子ども2人抱えてなかなか物入りだろうという事となんとなく親孝行したつもりになりたかった。
部屋に戻り「はぁ」とため息をつく。
「お主は本当にため息が多いのぉ」とココに呆れ顔をされるが「だってさ、僕だっていろいろ考えるんだよ・・」とベッドに転がり天井を見ながら言う。
「このまま寝てしまいそう・・・・」と目を閉じる僕に
「街を出るなら最後に風呂に入りたいぞ」と目を閉じている僕の頬を突くココ。「おいらも行きたいにゃ」とラングもひょっこり乗ってくる。
「そっか、朝には出るしなぁ・・・。次いつ入れるか分かんないから皆で行くか」と風呂屋に行く。
4人で銀貨1枚銅貨6枚を支払い、のんびり湯につかる。
「アレクサどうしてるかな?」と空を見る。
「冒険者ならまたきっと会えるにゃ」とラング。「そうだね。また会えるといいな」とつぶやく。
風呂にゆっくり浸かって体と服を洗い宿に戻る。
「明日の朝ギルドに寄って北の町方面の依頼が無いか見てから出発しよう」と話をしてベッドに入る。
(もちろん、一番後に僕が寝る・・・・・・)
旅立ちの朝。すっきり晴れた青空が窓の向こうで光っていた。
「おはよう」と皆を起こし食堂に行く。
入ってきた僕たちを見て「食べたらご出発ですか?」とヒグレが聞いてくる。
「はい。ギルドに寄ってからそのまま街を出ようと思います」と答えると、
「では、はりきって用意しますからいっぱい食べてってくださいね」と笑顔で厨房へ戻って行く。
「いっぱい食べて出発にゃ」「腹ごしらえは大切じゃの」「いっぱい食べるー」と調子に乗る3人。
「おい、ほどほどにしろよ。食べすぎて動けなくなったら置いていくからな」と一言注意。
「わかっておる」「わかってるにゃ」「大丈夫―」とニヤニヤしながら答える3人。
(旅に出る朝ってなんだかワクワクする。僕もしっかり食べておこう)と席に座る。
「おまちどうさまです」とヒグレが山盛りに盛られた皿を持ってくる。「しっかり食べてくださいね」の言葉に
「「「「いただきまーす」」」」の声が重なる。
☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!




