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金貨26枚

いろいろ力尽きて投稿できませんでした・・。すみません。


僕がカウンターに次々と鉱石を並べるのを見て「まぁ、さすがねぇ・・・・」と言葉を無くしていくベネディクト。

「これで最後ですかね」と最後におまけの『ファイアオパール』を出す。


「・・・・・・」カウンターの向こうからは何も返事が返ってこなかった。

「あの、これで依頼書の品は足りてると思うのですが、何か足りなかったですかね?」と不安になって聞く。


「・・・・・・。あぁ、ごめんなさい。一目見て上質っていうのが分かる事ってあんまりないのよ。でも、これはさすがの私でも分かるわぁ・・・・」と呆れ顔。

「えーっと、納品できますか?」と再び聞く。

「あっ、そうね。ごめんなさい、びっくりしすぎて・・・。今行ってくるからちょっと待っててね」といつもより語尾が伸びずに話す。(これが素?)


ベネディクトがカウンターの奥に入っていくのを見届けて「この報酬をもらったら次の街に行こう」ともう一度話をする。ドワーフの親方『カルデロ』がいる街はボルトンを北に行ってその先を東に進んだ海沿いにある。かなり距離があるので長旅になりそうだ。さすがにずっと野宿では疲れてしまうので、途中町があるかどうかもここのギルドで聞いて行った方がいいかもしれない。


いろいろ話をしながら待っていると、ベネディクトではなくオイゲンが戻ってきた。

「おい、またやらかしたみたいだな」というオイゲンに

「人聞きが悪いですよ。何もしてません。そちらにお願いされた依頼を受けてきただけですよ。まぁ、ついでにいろいろ採掘しましたが・・・・」と心外だと言いながらも心当たりが無いわけでもないので、次第に小声になりながら答える。


「はぁ、お前にいうだけ無駄か。まぁ、依頼が達成されるのはギルドの信頼を保つためにはありがたい話なんだが、ここまで上質の物を納品されると、『次もこれくらいの物を採ってこい』って言われちまうからなぁ。他の奴にこれ程の物が採って来れるとは思えん・・・。はぁ・・・・」と大きなため息をつかれる。


「えーっと、すみません?」となんだか謝ってしまう。

「いや、すまん。お前にそんな顔をさせるつもりはない。おれの愚痴だ。聞き流しておけ」と頬を指で搔きながら言う。


「報酬はだな。画家の依頼の『藍銅鉱』『孔雀石』『赤鉄鉱』が合わせて金貨6枚。宝飾ギルドの『菱マンガン鉱』と『オパール』が金貨10枚。お前がおまけだと言って出した『ファイアオパール』がそれだけで金貨10枚になった」


「え?ファイアオパールだけで金貨10枚も?」とびっくりして言うと、

「俺もなぁそれは思ったんだが、ちょうど宝飾ギルドの職員が連絡に来ていたタイミングで目ざとく『ファイアオパール』を見つけてなぁ。『他に持っていかれたら困る』ってんでこの金額になった。まぁ、そういうこった」

と話しながら金貨26枚をドンと出す。


今回の依頼だけで合計金貨26枚になってしまった。これだけあれば長旅でも困らないだろう。


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