鉱石の納品
忙しくて投稿できずすみません。
街に戻りギルドに向かう。カウンターを見ると久しぶりにベネディクトがいた・・・。
さっそく見つかり「あらぁ、コータさん。依頼の報告かしらぁ」とクネクネの笑顔で言う。
「え、えぇ。技工士ギルドからの依頼の品が採れました。確認をお願いします」と燐灰石を渡す。
「これはまた状態がいいわねぇ。奥で鑑定してくるからちょっと待っててね」とクネクネお姉さん(お兄さん)は行ってしまった。
「そういえばココとリューがたくさん鉱石を採ってきてくれたから、他にも報告できる依頼があったりするのかな?」と壁に貼られた依頼ボードを見に行く。
相変わらず雑多な感じでいろんな場所と内容の依頼が貼られている。その中に画家の工房からの依頼で、顔料になる『藍銅鉱』『孔雀石』『赤鉄鉱』を採取してほしいという依頼と、宝飾ギルドから『菱マンガン鉱』と『オパール』の質が良い物の採掘依頼があった。
一度に納品しすぎると怪しまれそうなので(十分怪しまれているが)、これくらいでいいかなとマジックバッグに聞いてみる。
「『藍銅鉱』『孔雀石』『赤鉄鉱』『菱マンガン鉱』『オパール』の上質な物ってあるかな」と考えながらゴソゴソと探す。すると次々にズシッと手に重みが伝わってきた。こっそり覗くといろいろありそうだったので、カウンターに戻りベネディクトの帰りを待つ。
待っている間に「いろいろ鉱石も採れたし、前教えてもらったじいちゃんを知ってるだろうドワーフの工房に行きたいな」と話をする。
「コータが行きたいならどこでも行くぞ。お主のじいちゃんとやらも気になるしな」
「リュータロー探すー」「おいらも行くにゃ」と3人。
「じゃあ、この納品をしたらお金もいっぱい入るだろうから次の街に向かうか」と決める。
そんなこんなで話し込んでいるとベネディクトが戻ってきた。
「お待たせー。相変わらずびっくりするほど質がよかったわよぉ。だからはいこれ、金貨20枚ね」とドンと革袋を置く。
「え?そんなに?」とびっくりしていると「この国随一の商人って言ったでしょ。あんまり安くすると次から足元を見られちゃうから吹っ掛けておいたのよ。まぁ、これくらいのお金何ともないでしょうね」と企み顔で言う。「でも、質がいいって事は良い義足も作れるって事よ。技工士ギルドも『こんなに質がいい燐灰石はめったに出ない』って喜ぶでしょうね」
「そうなんですね。それなら遠慮なく」と革袋を受け取る。「それで、あの・・・。こいつらがはりきって採取したのでまだ納品できそうな依頼があるんですが、今依頼書を剝がしてきて納品する事ってできますか?」と聞いてみる。
「いいわよ。どの依頼かしら?」と聞かれたので、「えーっと」とボードを見ながら依頼書を剥がしてくる。
「これですね」と画家の工房からの依頼書と宝飾ギルドの依頼書を渡す。
「まぁ、結構な量だけど大丈夫なの?」
「えぇ、こいつらがおやつ目当てにはりきったんで・・・」と遠い目をしながら答える。
僕の思いを汲み取ったのか「コータさんも大変ねぇ。いいわよ。品を見せて頂戴」とベネディクト。鑑定してくれるという事なので袋(マジックバッグと分からないように)からササッと出し、カウンターに乗せる。
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ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!




