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今後は善処する

皿に盛られた肉と腸詰を見て「良い匂いじゃ」と目を細めるココ。リューも「おいしそー」と羽がパタパタ揺れている。

「「いただきまーす」」とかぶりつく2人。モグモグ噛みしめながら「「おいしいー」」と一言。

一言言った後は「この肉とガリっと噛んだペッパーの香りが絶妙じゃ」とか「辛いのおいしー」などと夢中で食べ続ける。


あっという間にたいらげ「旨かったぞ」と満足のココ。

「もうちょっと食べたかったな」とリューは物足りない様子。


「まぁ、今はこれくらいでまた今度な」と約束をする。


「では掘ったものを取りに行くか」とココが腰を上げる。ココについて少し歩くと岩山ながら少し開けた場所があった。

「ここじゃ。ちょっと術を解いてみるか」と目を閉じ、何やらつぶやく。一瞬空気が揺れた。

「ほれどうじゃ。なかなかたくさん採れたと思うのじゃが」と自信満々の声に目を向けると、


「・・・・・・・・・・・」山積みされた鉱石を前に言葉を失う。唖然とした顔で見ている僕に「どうじゃ」とココ。

「『どうじゃ』ってこれ・・・・やりすぎだろ・・・・」と近くの鉱石を遠い目で見ながら答える。

「そんなに褒めてももう出んぞ」と照れるココに「(褒めてないし)」とは言えないので、「スゴイネ」と正直な感想を棒読みで伝える。


「相変わらずバカにされているようじゃが、まぁ気にしとらん。こんなことは朝飯前じゃしな」と鼻を鳴らすココ。

「しっかしまぁ、ホントによくやったなぁ。でもって、おいて置ける広場が丁度あって良かったな」と声をかけると「そこはまぁ、そうじゃな。ちょうど良い場所があったのじゃ・・・」と視線を泳がしながら答える。


「ちょっと待て!なんでそこで横を向く」とココに詰め寄る。

「何じゃ、何も悪いことはしとらんぞ!」と逆切れのように言う。

「悪い事してないよねー。ココがはりきって妖力を爆発させただけだよねー」とリュー。


「え!」と僕。

「それはっ!」とココ。横を向いてるものの汗が流れている。


「どういうことかなぁ」と冷たい空気を背負ってココの方を向くと、「それは何、えーっと、そうじゃ、お主に喜んでもらえればと思ってな。あの石を集めれば困ってる人の役に立つのであろう?」としどろもどろに言う。


『はぁー』とため息をつきながら「あんまり無茶するなよ。こんな岩山些細なきっかけで落石になってそれこそ誰かの迷惑になる」とココをたしなめる。


「うむ。今後は善処する」と分かったのかどうなのか微妙な返事。

聞く耳が無い様子に少し腹が立ち「よし、とりあえず今日の夕飯ココは一品減らす」と言うと、

「えぇ、そんな・・・・。童の楽しみが・・・・」と泣きそうになるココ。

「そんな顔しても駄目だよ。今回はちょっとやりすぎだ」と譲らない僕。シュンと肩を落とすココを見て、ちょっと言い過ぎたかなと思いながらも、取り消さず無言で鉱石をマジックバッグに入れていく。


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