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お世話になりました

2話目です。

読んでくださっている方すみませんでした。

「お世話になりました」と声をかけると「そういや、今日で町を出るって言ってたね」とナタリー。「ちょっと待っておくれ」と清算を始める。「えっと、一週間ってことで前金を預かっていたら、残りは・・・」


「もしよかったら残りの宿代は次の時のために取っておいてもらえませんか?」

「えっ、だってお前さん王都の方に向かうんだろ、リリーが言ってたよ」

「そうなんですけど、冒険者として初めて泊まったこの宿でとってもお世話になりましたし、『じいちゃんに会う』っていう目的を果たした後にまた帰って来たいんです」


「そこまで言ってもらえると嬉しいねぇ。リリーも喜ぶだろうけど、いいのかい?」

「もちろんです。ありがとうございました」と礼を言うと、

「無事に帰ってくるのを待ってるよ」と嬉しそうなナタリーさんにカウンター越しに抱きしめられた。

「痛いです・・」と言いながらも、母さんを思い出して僕も嬉しかった。


いろいろ話を終えて「それじゃあ」と宿を出ようとすると「ちょっと待ってー」とリリーが走ってきた。

「これ、父さんがもってけって。お弁当」と布に包んだものを差し出す。

「えっ、おじさんが?」

「『今日も旨そうに食ってたな。ドラゴンもいるんじゃ飯に困るだろう』だって」

「ありがたい。おじさんのご飯は天下一品だからな」

「テンカイッピン?」

「とても旨い飯をそう呼ぶらしい。じいちゃんが言ってた」

「なんだかよくわかんないけど、お父さんのご飯美味しいもんね。コータ、また会えるのを楽しみにしてるから

ちゃんと無事に帰ってきてね」

「うん、必ず会いに戻ってくるよ!」

宿で挨拶をすませて、ギルドへと向かう。


「コータ 何もらった?いい匂いするー」と布包みをじーっと見るリュー。

「これは昼ご飯だからな!」とリューに危険を感じてさっさとマジックバックに入れてしまう。

「あぁ・・」と嘆くリューをいつものように見ないことにした。



朝一番を過ぎて依頼を受ける冒険者たちの受付も一段落した様子だった。

「こんにちはー。リューの鑑札ができたって聞いたんですけどー」と受付で声をかけると、奥からミーシャが出てきた。

「はいはい、できてますよ。取ってくるのでちょっと待ってくださいね」

(いつ来てもミーシャがいる・・・。休みはあるんだろうか? じいちゃんがよくいってたブラックかな)


「これですね。大きさは調整できるんですけど、どこに付けますか?」

「どこでもいいんですか?」

「特に決まりはないんですけど、見てすぐわかるところに付けておくのがお勧めです」

「そうですよね・・・。リューどうする?」(やっぱりこういう物は嫌がったりするかなぁ)

「キラキラしてるー えっと、どこに付けようかなー。コータどこがいいと思う?」

(そういえばドラゴンはキラキラしたものを集める習性があるって、どこかで聞いた気がする・・・・)


ルンルンのリュー再び現る・・・・・。

突然バサバサと羽を広げたリューに「ひぃ!」となるミーシャ。「怒ってるんですか?」と慌てた様子。

慌てた様子のミーシャに僕も慌てて、「いつもですから!」とよくわからない返答をしてしまった。


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