表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/195

土の山ができた訳

結晶を手に取り「これが燐灰石なんだって」とラング達に見せる。

「キラキラしてて綺麗だにゃ」「キラキラー」「ふむこれが燐灰石か」とまじまじと見る。


(リューはキラキラが好きだったな)「リュー、今取れたのは技工士ギルドに納入するからダメだけど、次に取れたらペンダントでも作ってやるぞ。頑張ったしな」と久しぶりに頭をガシガシなでてやる。


褒められた上にキラキラがもらえると知り「よーし、まだやるー」とやる気満々。

「リューだけご褒美があるのはずるいではないか。童も倒したら貰えるかのぉ?」と上目遣いに見てくるココ。

(やめてくれ。ちょっと可愛いって思っちゃったけど、僕よりずっと年上・・・・ゲフン、ゲフン・・・)

「おいらにもできるかにゃ。みんなでおそろいが欲しいにゃ」とラングまでがはりきりだした。


「え、いや、何もそこまで・・・ね」という僕のつぶやきは全く無視され、

「あっちの方から気配を感じる。行くぞ皆の者!」「「おー!」」と良く分からない連帯感が生まれていた。


(まぁ技工士ギルドに追加で納入してもいいし、僕も錬金で試してみたいかも)ということで、岩がゴロゴロして歩きにくい山道を進む。

「これ、地味に疲れる・・・」ここまで岩がある山道だと思っていなくていつもの靴で来た僕。3人は何も気にせず歩いているが、大小様々な石に足を取られながら歩くのは想像以上に大変だった。


「はぁ」と立ち止まり背伸びをして水を飲む。何気なく足元を見ると綺麗な青い色の石が埋まっていた。

「綺麗な色だな」と掘り返そうとして「しまった!あんなに言われてたのにつるはしを忘れた!」とここまで来て自分のミスに気付く。

(せっかく教えてもらったのに忘れてた・・・。そうだよね、採掘の依頼だもんね。つるはし要るよね・・・)『ガーン・・・』と俯いていると、


「何じゃ?何を止まっておる」とココ。

「いやぁ、ここに綺麗な石が埋まってて掘り返したいんだけど、つるはしを忘れちゃったな・・・って思って」と正直に言う。

「そんなことか。埋まっておるものは掘り返せばよかろう」としごく真っ当な事を言うココに、「僕の手じゃ無理だよ」と答えると「じゃあおいらの出番にゃ」とラング。

「ラング?」と訝しげに見ると『ビッグケットシー』と唱え大きくなる。前足の爪を『ジャキン』と出して、「そぉれ」と勢いよくシャベルの様に土を掘る。


(そっか、ネコってトイレした後に土を掘って隠してる。そういうことか・・・)


僕の想像というか『実際そう見えるよね』という考えが伝わったのか「バカにしてるにゃ?」とジト目で見てくるラング。

「そ、そんな、そんなことないよ。凄いなラングは」と褒める。

「怪しいにゃ・・・・」と僕を見ながらも土を掘る手は休めない。しばらく掘って「取れたにゃー」と嬉しそうに石を見せる。石の横には掘り返した土が良く見る山になっていた。(粗相はしていません・・よ)


掘りだしたのは、ビッグケットシーの手でも時間がかかったのが分かるくらい大きくて青い石だった。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ