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技工士ギルドからの依頼

今日は少し長めです。

部屋に戻りベッドに横になると「はぁ」とため息が出る。

「なんだため息なんぞついて」とココ。

「だって『ギルドからの依頼』って碌なことにならないよね。きっと・・・はぁ」とため息が止まらない。

「そんなに気にしなくてもいいと思うにゃよ。何か困る事になってもおいらたちがいるにゃ」と胸をドンと叩きながら言ってくれるラング。


「ありがとう、ラング。そうだなぁ、知らないふりもできないから明日行ってみるか」とごろりと寝返りを打つ。寝返りをしながら(回復薬とかをまた作っとかなきゃな)と思い立ってむくりと起き上がる。


「なんにゃ。まだ何かあるにゃ?」と心配そうに見てくるラング。

「あ、いや、心配事じゃなくて回復薬とかまた余分に作っておこうかなと思ってさ」と言いながらマジックバッグをゴソゴソ探る。

「スライムゼリーと蜜々草の蜜がなくなってきたなぁ。とりあえずあるだけ作っておくか」と中級ポーション+、スタミナポーション、中級毒消しポーションを数本作る。


「明日の依頼の場所が森とかだったらいいな。フォレストスライムのゼリーが手に入るかもしれないし」と言いながらできたポーションをしまう。

「今から考えても仕方なかろう。もう寝るぞ」ともっともなことを言いながらベッドに顔を埋めるココ。


リュー・ココ・ラングが寝たのを見て僕も布団にもぐる。(こことっても大事!)


翌朝は簡単に朝食を済ませ、ギルドに向かう。朝早い時間の為、冒険者たちでごった返していた。

とりあえずどんな依頼があるかを見てみる。

「・・・・・。おっ、イリュージュの森の依頼がある。クモと羊とクマくらいにしか出会わなかったけど、フォレストスライムもいたかもしれないよね。もっと探せばよかったな」と依頼ボードの前を行ったり来たりウロウロ歩いていると、


「来たか。わざわざすまないな」とオイゲンが寄ってきた。

「おはようございます。僕への依頼ですか?」と聞いてみる。

「あぁ、そうだ。他の奴でも良かったんだがお前に頼んだ方が速く手に入りそうだったんでな・・・・。連日ですまんが受けてくれんか」とすまなさそうに頭を掻きながら言う。


「うーん、受けるかどうかは内容を聞いてからですね。無理なことを言われて困りますし・・・・」と一応先に難色を示しておく。

「まぁ、そう言うな。依頼はだな『技工士ギルド』から素材採集の依頼だ」


「技工士ギルド?」初めて聞く言葉で思わず聞き返す。

「あぁ、細工が得意なドワーフならではのギルドかもしれんが、怪我をして手足を失った人の義手や義足を作ったり、歯を無くした人に義歯を作ったりしているギルドだ」

「そんなギルドがあるんですね」と感心してしまう。確かにドワーフは金属の加工技術が優れていて良い武具も作っている。高い技術を生かす場がいろいろあることに正直驚いた。


「で今回の依頼はだな、この街一というか、この国でも随一の商人の馬車が事故にあい孫娘が片足を失ってしまったそうだ。技工士ギルドに『どんなに高くてもかまわん。精一杯の義足を』という話が持ち込まれ、幼い子供のための義足を作る材料集めの依頼だ。前置きが長くなったが、わかったか?」とオイゲン。


「わかりました。誰かのお役に立てるなら受けます、その依頼」と直ぐに返事をする。「あっでも、場所はどこですか?」と聞くと、ボルトンの街を西に出て国境沿いに進んで行くと山脈が見えてくるらしい。その山(エルプシオン山)の洞窟で材料となる鉱物が採れるそうだ。


「少し遠いし、山になるが大丈夫か?」と今更ながらに聞いてくるオイゲン。

(一応心配はしてくれるんだな)

「たぶん大丈夫です。日にちはかかるかもしれませんがその辺りは大丈夫でしょうか?」と一応期限が無いか確認する。


「先方も難しいことを承知で依頼している。時間がかかっても大丈夫だろう。なんなら『無理を言ってきたのはそっちだろう』と言ってやるさ」と強きの発言。

(そうでした。ギルド長って偉い人でしたね・・・・)


「直ぐにでも行ってみますが、採掘って何か特別な準備がいりますかね?」と聞いてみる。

「そうか、こういう依頼は初めてか。そうだなぁ、つるはしがあると掘るのに時間がかからんかもしれん。後は体力だな、ガハハハ」

(せっかく『かっこいい』って思ってたのに・・・・残念)


食料を買ってエルプシオン山に向かうことにする。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!


改定してつるはしは買っていないことになりました・・・。すみません。

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