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嫌な予感

本日2話目です。遅くなってすみません。

「どれも美味しかったです。もう少し食べたいのですが、ご飯物ってありますか?」と聞いてみる。

「ご飯物ですか・・・・?ご飯と言ってよいか分かりませんが、当店自慢の『ラーメン』ならあります」とお兄さん。

「『ラーメン』・・・・・」と僕が返事に困っていると、

「他ではあまり見かけないかもしれませんね。簡単に言うと、粉をこねて細長く切った物を茹でてスープに入れたものです。当店では塩味のものとスープなし辛味噌で味付けしたひき肉をのせたものとがあります。どちらも人気でお勧めですよ」と笑顔で教えてくれる。


「なんか美味しそうだにゃ」「旨そうではないか」「いろいろ食べたーい」と3人。

「だよね。僕も食べてみたくなった。・・・・じゃぁ両方を2人前ずつお願いします」と注文する。


しばらく待つと、湯気がホワホワ立つ深皿が2つ。ほんのり温かそうな深皿が2つ来た。

「取り皿もお持ちしました。ごゆっくりどうぞ」と至れり尽くせりのお兄さん。


初めて見る料理に釘付けになる。とりあえず半分ずつよそって食べる。(ラングは麺とスープを別に取っておく。早めに食べないとベタベタのなるらしい)

「これは長くて食べにくいな」と長い麺に悪戦苦闘していると、「あのように食べるようじゃ」と隣の机を見て言うココ。


隣の机を見ると長い麺の端を口に入れるとそのまま吸い込むように『ズルズルッ』と食べていた。そんなに勢いよく食べるとと咽そうだが、何の魔法かどんどん吸い込まれていく麺・・・・。

(すごいな・・・・)あんまり見ていると失礼なので、自分の皿に向いていざ挑戦。麺を少し口に入れて息を吸うようにしてみる。

「・・・・ゲホッ・・・ゲホ・・・」と盛大に咽る。そんな僕を見て「何をやっとるんじゃ」と呆れ顔のココ。


付け焼刃ではできないと悟り、少しずつモグモグと食べる。モチモチとした弾力がある麺と丁度いい塩加減のスープとがとても美味しい。『ふぅふぅ』と冷ましながら食べる。

隣ではラングが「辛いーけど美味しいにゃ」と肉みその麺を食べていた。見ると、口の周りを味噌でベタベタにしてはペロンと舐めながら食べていた。


「それも美味しそうだね」と僕も食べてみる。確かにスープの麺よりは冷えていてガツガツ食べられそうだ。勢いよく大口で入れると、予想以上の辛さでこちらも『ゲホッ』と咽る。

「けっこう辛いよ。よくそんなにバクバク食べられるな」とラングを見る。

「砂漠に住むおいら達の食べ物は辛い物が多いにゃ。だからこれくらいだったら大丈夫にゃ」と答える。

「えっ、でも辛いのは苦手って言ってなかった?」と聞くと、

「おいらの仲間たちは真っ赤になるくらい味付けされてる物が好きだったにゃ。おいらはそこまで辛いのはにがてにゃよ」と申し訳なさそうに言う。


(いやいや、想像だけどそこまで辛いのは、ほぼ全員駄目だと思うよ・・・・・)


ふらっと立ち寄った店が思いのほか美味しく、皆でお腹いっぱい食べ宿に戻る。


宿に戻ると「よかった、コータさん。さっき冒険者ギルドの使いの人が来て『依頼を受けて欲しいので朝には来てくれ』だそうです」とヒグレに呼び止められた。


(嫌な予感しかしない・・・・)


讃岐うどんは遠慮なくすすって食べます。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

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