とりあえず肉屋
「さぁ、食べに行くぞ」と速足になるココ。(まぁ速足になっても子どもなので知れてるけどね・・・)
「ぬ、何か馬鹿にされたような気がする・・・」と僕を振り返る。
「き、気のせいだよ」とごまかしながら後を歩く。
「先に夕飯を食べちゃうと遅くなってお店が閉まっちゃうから、先にいろいろ買い物した方がいいかもね」と飲食店が並ぶ通りではなく、食品などのお店が並ぶ通りに行く。
「まずは肉じゃなぁ」「お肉―」と肉リクエスト。
「わかった、わかった。ペッパーをゲットしたから肉もたくさん買っておこう」と肉屋に行く。
「いらっしゃい。今日は良いのが入ってるよ」と元気のいいおじさん。
「何があるんですか?」と聞くと
「バイソンと、オーク、バイパーの肉が入ってる。高くて手が出ないかもしれないがワイバーンの肉も入ってるぞ。ワイバーンなんかそうそう出ないから買い時だぞ」とおじさん。
(そのワイバーンってもしかして・・・・・ね)
「ワイバーンって珍しいんですか?」と聞いてみると
「そりゃそうさ、倒すだけで冒険者が何人も犠牲になる。しかも倒したとして戦闘の激しさで食えるところなんてほとんどない。こんな状態のいい肉が入ってくるなんて俺の人生の中で初めてさ」と興奮気味に話す。
(そんなになんだ・・・・。みんな喜んでくれてよかったな)
「そうなんですね。さすがに高くて買えないので(もうマジックバッグに入ってるし)バイソンとオークの肉を塊で4つずつ下さい。あと、バイパーって何の肉ですか?」
「知らないのか?クサリヘビの肉さ。毒を持ってるから捌くのに技術がいる。食べた時にピリッとするのが上手いと通の間で人気の肉だ。まぁ少量食べて味わうのが普通だな」
「毒の肉なんですか!?」と驚きで声が大きくなる。
店のおじさんが慌てて「大きい声で言うな。勘違いされるだろ」と言う。
思わず口を押えて「すみません・・・」と小声で言う。
「いやぁお前さんが悪いわけじゃないんだが、信用で成り立ってる商売なんでな。じゃあバイソンとオークの肉でいいか?」
「はい、ご迷惑をおかけしたので5つずつ買います」と答えると
「そんなにたくさんいいのかい?」と心配げに見てくる。
「ギルドの報酬を受け取ったばかりなので大丈夫です。美味しいところをください」とにっこり笑って言うと、
「そうか、そんなら脂がのったいいところを包んでやる」とおじさん。棚に並んだ肉をいろいろ選んでくれた。
「これを食ってしっかりやりな。ちょっとだけおまけだ」と切り落としを少し足してくれる。
「ありがとうございます」と肉を受け取り、金貨2枚と銀貨6枚を渡す。
「さぁ、次は何を買っておこうかな」
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