リューより後で先
昨日アップしたつもりでできていませんでした・・・。すみません。
今日2話 あります。
宿に戻ってしみじみ「風呂もよかったが、ロンドの飯も本当に旨かったな。いろいろあったが、マツキノコと霜降り肉が手に入ってよかった。リューのおかげだね」と言うと
もっと褒めてと言わんばかりに鼻息をフンフンさせながら「じゃあ、次はコータがステーキ焼いてね」とリュー。
「ロンドみたいに上手く焼けるか分からないけど、明日にはこの町を出るんだし、次は僕が焼くしかないなぁ。
明日はギルドで鑑札をもらったら、買い物に行こう。コケッコの肉も美味しかったし、タマゴとかアゴヒゲヤギの乳とか欲しいものがいっぱいあるからね」
「美味しいごはん!買い物行くー」とリューもはりきっている。
「明日な。今日は疲れたからもう寝よう(リューを先に寝かしてからな)」
リューが寝たのを見届けてから僕も眠りに落ちていった・・・。
さわさわと窓から入る光で目が覚めた。今日は次への旅立ちの日。「あぁー、今日もいい天気だなー」と(うぅーん)と伸びをしているとリューも目が覚めた様子だった。
(よし、リューより後に寝て先に起きたから大丈夫だな)顔をなで回しながら思ってしまった。
「さぁ、今日はいろいろやって次の町へ出発だ。忙しくなるぞ。とりあえず朝ご飯かな」とつぶやくと
「ごはーん!」と言いながら顔にべしッとくっ付いてくるものが・・・・。「お前なぁ、今起きたばっかだろう」
と言いながらも、聞いてないのはわかっているし自分もお腹が空いたので食堂へ向かう。
「おはよー」と朝から元気いっぱいのリリー。ピコピコ動くネコ耳とも今日でお別れかと思うとちょっと寂しい。
「おはよう。朝ご飯をもらおうかな」
「わかったー。リューは山盛りね」とご機嫌でいってしまった。
しばらくすると戻ってきて、「今日は昨日持ってきてくれた一角ウサギの燻製肉とコケッコの卵焼き、パンには蜜々草の蜜がたっぷりかかってるよ。今日町を出るんでしょ、いっぱい食べてってね」と相変わらず旨そうな匂いのするお皿を出してくれた。
「美味しそうだな。次の町まではちょっと遠いからいっぱい食べて元気をもらっていくよ」と答えると、
「次はどこに行くの?」とリリー。
「そうだな、じいちゃんの居場所の情報がなかなか手に入らないから、王都に行ってみようと思ってる」
「王都!すっごく遠いよ」
「お金には少し余裕があるから馬車を乗り継いでいこうと思う。まぁ時間はかかるけどね」
「そっかぁ、せっかく会えたのに淋しいけど、おじいちゃんに会いに行くんだもんね。気をつけてね」
朝の忙しい時間帯なこともあり、リリーは次のお客に呼ばれて行ってしまった。
「さぁ、もりもり食べて出かけるぞ」蜜を滴らせながら食べるパンも旨かったが、燻製にされた肉と卵を合わせて食べるととても旨かった。
朝食を食べて部屋に戻り、荷物を片づける。じいちゃんを探すためにハイネ村を出て、初めて一人
(リューもいるけど)で泊まった宿。
いろいろなことが初めてで、町に入るのも大変だったなーと思い返してしまう。
「ふぅっ」と息を吐いて宿の受付に向かう。同じように宿を出る人で混んでいたが、ちょうど一息つけそうなタイミングだった。
☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!




