再会
「あ、あぁ・・・」と答える。(やっぱり凄いな・・・・)
穴をくぐって静まり返った空間に足を踏み入れる。
『ザリッ』と足の下から音がする。足元を見ると色とりどりの欠片が散らばっていた。
「虹の絨毯みたいだ」と思わず声が出る。
「キレイだにゃ」とラングもつぶやく。
薄暗い洞窟の中でぼんやり光る『ライト』に照らされてこの空間だけが虹色に輝いていた。
「思わぬ収穫になったな」とココ。
「?」と理解できない僕に「通常リフレクトミラーを倒して手に入る欠片は白っぽく反射するのもがほとんどじゃ。こんなにいろんな色の反射があるという事は変異種が存在していたという事になる。加工してできる物のレベルも上がるし、効果も追加されるじゃろう。ただでさえ見つけにくいリフレクトミラーの変異種じゃ、高く売れるぞ」と口の端をあげて笑う。
(何か最近ココの笑い方が怖い・・・・・)
「なんじゃお主、何か言いたいことがありそうじゃのう」と僕を睨む。
「い、い、いや、何でもないよ・・・」と背中に冷や汗を流しながら答える。
(触らぬ天狐様に祟りなし・・・だ)
とりあえず目的が達成されたので、欠片を回収して洞窟の入口へと戻る。
もう少しで出口という所で何かが戦っているような音が聞こえてきた。
「ふむ、魔物と人間が戦っているようじゃ」とココ。
「えっ、それは助けに行かなきゃ」と小走りになる。
曲がった先にいたのは背が高い細身の少年と、月光色に輝く毛並みの魔物だった。
「アレクサ!」と思わぬ再開に驚いて叫ぶ。
呼ばれた方も振り返り、僕を見て驚く。
「コータ?何で?」
お互いの視線が交錯する。
「とりあえずこいつらを倒してからゆっくり話を聞こうかな」と3頭のイリュージュベアに向き直る。
「僕たちは右の2頭をやる。リュー、ココ!」と僕が言うと、
「じゃあ、おれとムーンで左をやる。行くぞムーン!」とアレクサも答えイリュージュベアに向かっていく。
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頑張って書きます!




