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妖力の渦

遅くなってすみません。

しばらく『ポカン』と穴を眺めてから「なぁココ。洞窟って壁に穴が開いたりするのか?」と聞く。


「そんなのは聞いたことが無い。壁の向こう側にあった空間と偶然つながってしもうたのじゃろう」とココも驚いた顔をしながら答える。


「偶然・・・か」(そんな偶然を引き当てるのがリューなんだなぁ)


開いてしまったものはしょうがない。とりあえずリフレクトミラーの欠片を拾ってから穴の奥を覗いてみる。

穴の大きさは僕の背より少し大きいくらい。そっと中(というか向こう側)を覗くと・・・・・・・


いろんな色の水晶がユラユラ浮かんでいた。あまりの光景に「えっ!」と思わず声が出る。

すると目の前に浮かんでいた水晶たちが一斉に消えた。

(しまった)と口を塞ぐが時すでに遅し。見える範囲に水晶は浮かんでいない・・・・。


「逃げちゃった?」と僕の心配をよそに、「いっぱいいるにゃ」とラング。

「ラングにも分かるの?」と聞くと、「何となく分かるにゃ。コータにも見えるようにしてあげるにゃ」と答え、『ニャー・・・・・・・ニャニャ・・・・・・』と先ほどの歌を歌い出した。すると目の前に薄ぼんやりと影が現れ次第にくっきり見えるようになった。


「すごい・・・・。いっぱいいる・・・・・」

「リフレクトミラーは群れないと言われていたが、どうやら間違っていたようじゃのぉ。これは大きな群れじゃ」となぜか嬉しそうなココ。「さっきはリューに手柄をやったが、今度は童の番じゃな」とニヤリと笑う。


「洞窟の中なんだから無茶はするなよ」と一応声をかける。

「ふん、そんなことは分かっておるわ。これだけの群れ、一匹も漏らさず倒すには何がいいかのぉ・・・」と考えるそぶりをする。

(そんなこと言ってるけど、もう決めてるよね。だって口が笑ってる・・・・)『触らぬ神に祟りなし』ってじいちゃんが言ってたけど、きっとこういう事だよね。


ラングにこっそり耳打ちして防御力アップと状態異常無効の効果をかけてもらう。


「そぉれいくぞ」と9本の尻尾をふわり持ち上げる。妖力の波が渦巻きながら穴の奥リフレクトミラー達に向かっていく。攻撃されていることに気づきリフレクトミラーも輝きを増して防御の姿勢を取るが、圧倒的な妖力の渦に巻き込まれお互いがぶつかり合う。


『ゴウゴウ』という渦の音と「ガツッ、ガッ・・・」とぶつかり合う音が洞窟内に響き渡る。

ちゃんと手加減はしているのかこちら側に妖力の渦がもれてくることはなく、リフレクトミラーだけが巻き込まれている。


『‥………』ぶつかり合う音が無くなるにつれ渦が弱くなり、やがて止まった。


「終わったぞ」と後ろの僕たちをココが振り返る。


☆☆☆☆☆に

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