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ライトを覚えた

前回同様天狐の姿になったココの背中に乗せてもらう。イリュージュの森に向かうが今回の目的はそのさらに奥なので、なるべくタッタカ進んで行く。


「あー、大きいのいたー」とか

「旨そうな大きさじゃ」とか言いながらやる気満々のメンバーがクモを嬉々として狩っていたのは言うまでもない・・・・。僕を背中に乗せて走りながら次々に狩っていく。


狩った後止まるかというとそうでもない為、回収するのが大変だった。回収漏れがあると後で絶対うるさく言われるので、僕も必死でマジックバッグをかざして回収していった。


風のような勢いで森を走り抜けていると、ココが急に止まった。

「うわっぷ」とココの後ろ頭に顔が埋まる。「急に止まるなよ」と文句を言うと、

「お主も呑気に乗っていないでちっとは気配を探ってはどうじゃ」とバカにするような目を向けてくる。

「えぇ?」と周りの探索に意識を向ける「・・・・・・・・・。あそこ・・・・か?」とココが止まった少し先に茂みが切れたところがあった。何やらそこだけ気配が違う。


「やっとわかったか。童がいないとたどり着くとこもできんかったわい」と偉そうに言われたが、もっともなのでそのまま聞き流しておく。


「あそこが洞窟の入口?どう?Bランクのクマはいそう?」と聞いてみる。

「入り口付近にはいない様子じゃ。ここで待っていても敵は来ん。行くとするか」と歩き出すココ。

「行くの?」と思わず確認すると、「何じゃおじけづいたのか?」と鼻で笑われてしまった。

「そんなわけないだろ。いくぞ」と言うと、僕の強がりはバレバレで「行くとするか」と苦笑いが返ってきた。


洞窟に入ると光が遮断され何だかヒンヤリする。あまりに暗くて足元も見えなくなってきたので(何か明かりがあればいいのにな・・)と考えていると、


『ピコーン』と頭の中にお知らせ音が響いた。「うぉ!久しぶりに!」と驚く僕に「何にゃ、突然、驚かすにゃ」と『フー』と毛を逆立てたラングが飛び上がりながら言う。


「ごめんごめん。使えそうな魔法が頭に浮かんだんだ」と答えると、

「今?何にもしてないのに覚えたにゃ?」とごもっともな質問が飛んできた。

「うーん、何だろう。ちょっと考えてみる」と目を閉じると


《『ライト』を覚えました。暗いところで使うととても便利です。でも明かりに寄ってくる魔物もいるので使うタイミングは気をつけてくださいね》


「おぉ、これは良さそうだ。『ライト』っていうのを覚えたみたい。使ってみてもいいかな?」とココに聞いてみる。

「ふむ。明かりをつけると童たちの場所を敵に知らせることになるがどうせ一本道じゃ。魔物が出てきたところで何も怖くはない。明るい方がお互い見えてよいかもしれん」ということで、

「じゃぁ、やってみるよ。『ライト』」と唱えると明るい光の玉が僕たちの上に浮かび上がった。


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