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宝飾ギルドからの依頼

遅くなってすみません。

翌朝・・・。ペシペシと頬を叩かれて『ハッ』と目が覚める。頬を撫でると予想通りミミズばれが出来ていた。

「お前なぁ・・・」とリューを見る。見られてる方は何も気にせず、「早くー起きてー」とニコニコで爪を見せる。


「痛いんだからペシペシ叩くなよな」と一応文句だけは言っておく。

食堂で簡単に(と言っても大盛で)朝食を食べ、ギルドに向かう。どのカウンターが空いてるか見ていると運悪く(顔に出たら絶対怒られる)ベネディクトに見つかってしまった。


「あらぁ、コータちゃぁん。こんなに朝早くからどおしたのぉん?」と相変わらずクネクネミニスカで迫ってくる。

「えーっと、昨日オイゲンに言われて・・・、えと、依頼を受けに来ました・・・・」と、勢いに引きながら答える。

「どぉしてそんなに離れていくのぉ。こちらへ来なさいよぉ」とベネディクト。

見つかってしまったんだから諦めよう・・・とカウンターへ寄って行く。


「『イリュージュの森の奥の洞窟でリフレクトミラーを倒して、素材を集めてきて欲しい』って言う依頼だったと思います」

「あらぁ、あなたがあの依頼を受けたのねぇ。オイゲンが『やっと宝飾ギルドの苦情から解放される』って喜んでたわよぉ」


「ははは・・は」と乾いた笑いで答える。「まぁ、僕もこいつらがいなきゃ受けられませんでしたけどね」と3人を見る。

「ホント、すごいわよねぇ。こんなパーティー他に見たことないわぁ」と感心したように言い「でも、危ないと思ったら直ぐに帰ってくるのよ」と優しい一言を添えてくれた。


「はい。初めての場所になるので無理せず行ってきます」と依頼書をもらってギルドを出る。


歩きながら改めて依頼書を見る。

『イリュージュの森の奥の洞窟

 リフレクトミラーの欠片をできるだけ集めて欲しい

 量・質が良ければ高価買取となる

             - 宝飾ギルド -』


「よくよく見ると『高価買取』って書いてあるだけで、いくらもらえるのか書いてないんだな。だから誰も受けなかったんじゃ・・・」と僕がぼやくのを聞いて、

「希少な品ということじゃ。金額を書いてしまうと、それより吊り上げた金額で買取をするところが現れるんじゃろうな」とココが真面目なことを言う。(久しぶりにまともなことを聞いた気がする・・・。言えないけど)

「あぁ、そういうことか。でも書いてくれていた方がやる気が出るって事もあると思うけどな」と言うと、

「いつでもやる気まんまんー」とご機嫌なリューと

「お金なんてなくても生きていけるにゃ」となんとも頼もしいラング。


Bランクが出るかもしれないと緊張してたけど、あっけらかんとしている3人を見て「皆で行けば何とかなるか」(別に投げやりじゃないよ)と街の出口に向かう。


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

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