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焼きトウモロコシ

やっぱり醤油を塗りながら焼いたのが好きです。

香ばしいいい匂いがしてきたと思ったら、「焼けましたよ」とトウモロコシを持ってきてくれる。

「皆さんのお好みもあると思いますので、塩だけで焼いたものと醤油で焼いたものをお持ちしました」とお皿に山盛り盛られたトウモロコシが机に『ドン』と置かれる。


「醤油ですか?」と聞くと

「はい。東の国の調味料なんですがご存じですか?」とヒグレ。

「はい、スロームの王都で手に入れました。こんな風に料理に使えるんですね」と感心しながら言う。


「母の受け売りですが、焼き物にちょっと垂らすだけでもグンと味が締まるそうです。良かったらやってみてください」と教えてくれる。

「あまり手間がかからず美味しいものが作れるのはありがたいですね」とトウモロコシの山をすごい速さで切り崩している3人を見る。

僕の視線の先を追って「本当ですね」とヒグレも笑い、「ではごゆっくり」と厨房の方に戻って行った。


「さぁ、僕も食べてみよう」とお皿を見ると残りは小山?(早!)くらいになっていた。

「ちょっと、僕のは?」と慌てて言うと「早く食べぬのが悪い」と一喝されて終わる。

(もぅ、少しくらい考えてくれてもいいじゃないか・・・・)と思いながらも、口に出すと10倍になって帰って来そうなので、ササッと自分の皿に取っておく。


食べてみると瑞々しさが残る焼き加減で、トウモロコシの甘みと塩が絶妙だった。塩味の方を食べ終わってから醤油味の物を手に取る。こんがり焼き目がとても美味しそう。口に寄せるとこれまた食欲をそそる匂いがする。


『ガブっ』と一口かじる。「!」塩とは全然違う美味しさだった。これは断然醤油で焼く方が美味しい。(人それぞれだろうけど、僕は絶対醤油だな)

無心になってトウモロコシにかぶりつく。僕の食べっぷりを見て『うんうん。そうじゃろう』と頷くココ。

(なんでそんな偉そうなんだよ。お前が・・・)と突っ込みたいところを我慢して食べ続けあっという間に完食。

他の3人は追加の腸詰も食べていたが僕はさすがに限界だった。


「どうでしたか?」とお皿を下げに来たヒグレに「とっても美味しかったです。今度市場でトウモロコシを買ってみようと思います」と答える。


「そろそろ時期が終わるころなので、早めに買った方がいいかもしれません」とヒグレが言うと、

呑気に食べていたはずの3人が「なんと、それは明日にでも買わねば!」「えー!」「おいらも食べたい」となんとも息ぴったり。


「お、おぅ。でも、ギルドの依頼もあるからなぁ・・・・・」と答えを渋っていると、

「それなら明日朝一番にギルドへ行き、速攻終わらせて市場へ向かうぞ。いいな」と仕切るココ。

「はーい」「わかったにゃ」と返事をする2人。


(え?また瞬殺?あんまり早いと僕の鍛錬にならないんだけど・・・・)


たぶん、おそらく、いや・・・きっと、あっという間に終わりそうな感じです。


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