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期待に胸が膨らむ

何だか食べてばかりな気もします・・・。

直ぐにヒグレが「サラダとスープとパンです」と持ってきてくれる。

パンは夜なのもあり焼きたてとはいかないが、柔らかそうなパンが山盛りで盛られバターとジャムが添えられていた。


「スープはトウモロコシのスープになってます。鮮度の良い甘いものが手に入ったので、後で焼きトウモロコシも良かったら食べてみてください」とヒグレが言ったものだから、

「後とは言わず、今頼むのじゃ」「おいしいの?」「甘いの食べたいにゃ」と3人の目がキラーンと光る。


「わかった、わかった」と苦笑いしながら、「僕も食べてみたいので、4つお願いします」と注文する。

「ありがとうございます」と僕たちのやり取りに笑いながら戻って行くヒグレ。

(意外に商売上手かもしれないな・・・・)


スープは本当に美味しかった。トウモロコシの味がしてほんのり甘い。筋や皮が口に残ることもなく滑らかな口当たりで「もう一度飲みたいのじゃ」というココの意見に僕も賛成だった。


スープなどを堪能していると本命の腸詰が来た。

「焼きと煮込みです。取り分けできるようにお皿を持ってきました」とできる給仕のヒグレ。


こんがり焼かれた食欲をくすぐる香ばしい匂いと、トマトベースで煮込まれた香りが充満する。

「早く食べるにゃ」「早く分けるのじゃ」「良い匂―い」と待ちきれない3人。


大体で分けていると、「童の方が小さい」「これだけ?」「もっと食べたいにゃ」と言いたい放題。

「わかった、わかった、追加で頼めばいいからとりあえず文句言いうな」となだめて僕もいただく。


焼きの腸詰は噛むと『ポクッ』と音がするくらいジューシーな肉汁が詰まっていた。煮込みは旨味が汁に溶け出していて、思わず汁も飲み干してしまう旨さだった。

それぞれ無言で食べ続け、ほぼ同時に「おかわりー」と言う。


できる給仕のヒグレは僕たちの食べっぷりを見ていたようで、皿が空になりそうなタイミングで寄ってきた。

「どうですか?」

「美味しかったです。もう少し食べたいのですが・・・」と言うと

「ありがとうございます。皆さん、見ていて気持ちがいいくらい食べて下さるので嬉しいです。焼きと煮込みはどちらがお好みでしたか?」と微笑みながら聞いてくる。


3人の顔を見ると

「童は焼きじゃな」「うーん、両方」「おいらも焼きかな」と焼きが人気のようだった。

(リューは量が食べたい感じだな)


「じゃあ、焼きを3つでお願いします。僕はもうお腹いっぱいなので、トウモロコシを待ってます」と注文する。


「分かりました。トウモロコシもそろそろ焼けると思います。じっくり火で炙って焼いたのは美味しいですよー」と期待に胸が膨らむ発言をして厨房に戻って行く。


☆☆☆☆☆に

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