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焼いて食べよう

食欲魔人の2人が無双します。

『美味しい』と聞いてから俄然やる気を出したリュー。

「焼くー」と言っては『ファイアーボール』『ファイアーウォール』と言って目の前のクモを焼き尽くし、

「茹でるー」と言っては『ファイアミスト』『スプラッシュ&スチーム』と何でもありな感じで蹂躙していく。

(それは茹でるじゃなくて、『蒸す』じゃ・・・・)


「童の活躍が・・・」と言いながらココも爪斬撃で切り刻んでいく。

天狐とドラゴンが「ハハハハ・・・・」と口の端を上げて笑いながら魔物を倒していく様を僕とラングは見守っていた。

(他人のふりをしよう・・・・・・)


しばらくすると「何だもう終わりか」とココが動きを止めた。

「もう終わりー?」とリューも高く飛んでいたのを戻ってきた。


「あぁ、もう終わり・・・かな」と周り(というか、かなり果てまで)見渡して呆れかえる僕。

「おいらの追加効果なんていらなかったにゃ」とラングも肩を落としながら言う。


「久しぶりに思う存分動けて楽しかったぞ」

「いっぱい魔力使ったー」とこちらは達成感アリアリの2人。


(なんだこの温度差は・・・)


「クモは美味いが鮮度がやはり一番だ。早くしまえ」とココに言われる。

あまりの光景に呆然としていたが我に返り、あちこちに散らばったものを順番にマジックバッグに入れていく。


「久しぶりに動いて腹が減った。新鮮なクモでも食べるか」とご機嫌で言うココ。

(え?ホントに食べるの?)ピキーンと固まったままの僕。

「やったぁー。食べるー」と能天気なリュー。


(まぁ、出すだけ出して食べるかどうかはね・・・)ということで、

「じゃあとりあえず焼いてる方から出すよ」とファイアーボールやファイアウォールで焼かれた物をお皿に出していく。

(焼かれた方はこんがり毛も焼かれて、硬い殻が問題なだけかな)


「この硬い殻はどうやって剥くの?」とココに聞くと、

「一か所スパッと切り落とすのじゃ。あとはその切り口から身をすすると良い」と言いながら一つ大きな部位を取り、スパッと爪で切り落とす。で、ぎっしり詰まった身をすする。


(天狐の姿なのに意外に器用だなぁ)と感心してみていると、

「お主も食べぬのか?旨いぞ」と大きな爪を渡された。


「えっと、あの」ともらった身を見る。「・・・・・・・・・・・・・」と見つめていると、

「何と!美味しいにゃ!」と横からびっくりドッキリの感想が飛んできた。


ラングは食べました。コータもたぶん(というか仕方なく)食べます。


☆☆☆☆☆に

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