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イリュージュシープ

たまにはコータも頑張ります。

本当はしっかり下調べをして行くべきなのだろうが、「試しに行ってみればよいではないか」というココの意見にリューが乗り気で「久しぶりにバシバシやるー」とやる気満々だったので、どんなものか行ってみることにした。


「初めての所だし、準備もしてないから『ヤバい!』と思ったところで帰るからな」と約束をする。

「おいらも手助けするにゃ」とラングが歌と踊りで『状態異常防止』の効果をかけてくれた。

「童も久しぶりに体を動かしたいからな」と天狐の姿に戻るココ。

(うーん。これはやらかす感じ?)と嫌な予感がしながらも、初めての森に僕もドキドキしていた。


ボルトンの西少し離れた所にイリュージュの森がある。天狐の姿になったココの背中に乗りあっという間に到着。「目的はイリュージュシープの毛とイリュージョンスパイダーの糸だ。久しぶりに探索の魔法も使ってみよう。たまには練習しないと忘れそうだしね」と手に入れたいものをブツブツ唱えながら目を閉じる。どんなものか見本を見せてもらわなかったことを後悔しながら、時間をかけて探索する。

(しまった、見本を見せてもらってたら思い浮かべるのが早かったのにな。反省反省・・・・)


何となく『羊』と『クモ』をイメージしていると、閉じた視界の奥で動く影が浮かび上がった。

「あっちだな」と僕が言うと、「やっとわかったか。お主ももう少し修業がいるのぉ」とココ。


「分かってたなら早く言ってよ」と頬を膨らませるが、「お主がたまには練習だと言っておったのでな」と悪びれもせず答える。

(まぁ、そう言ったけどさぁ・・・・)


「早く行くぞ。シープは群れる習性があるから、早く行かねば狩りにくくなるぞ」

「そういうことも早く言えよ!」

「煩い奴だなぁ。群れになっても狩ってしまえばよいではないか。いくぞ」と走り出すココ。

「ちょっと待てよ」と慌てて追いかけるが、全速力のココに追いつけるはずもなく置いて行かれる。


「コータ、乗るにゃ」と大きくなったラングが背中に乗せてくれた。

「行くにゃよ」とラングも走り出す。


久しぶりの緊張感ある狩りに高揚しつつ後を追う。走った先にはシャボン玉のように虹色に揺らめく毛色の羊がうじゃうじゃいた。(もう群れじゃん!)


こんなに集まっているなら狩るのは簡単なんじゃ・・・と思っていると、本当のシャボン玉のように『パチンパチン』と至ることろで消えていく。


『!?』とびっくりしていると、

「何をそんなに驚いておる。イリュージュシープなのだから当たり前であろう」と先に到着していたココが振り返って言う。


「え?だって?何で消えるの?」

「そんなことは童も知らん。消える前に倒すまでよ」と目をギラリと光らせて『フン』と爪を振るう。


ココさん無双になりそうですね・・・・。


☆☆☆☆☆に

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頑張って書きます!

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