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オイゲンが頼りです

「あらぁ、どうして私には聞いてくれないのかしらぁ?」と体をくねらせながら不満げなベネディクト。

(男の人って聞いてしまうと、それはそれでねぇ・・)


「お前の紹介する宿は子どもには合わん!」とクネクネ動くベネディクトを僕から引き離すように押して食い気味に言うオイゲン。

(やっぱりオイゲンに聞いてよかった)


「従魔と泊まれる宿だな。従魔っつても、坊主が連れてる奴は小型だからな。紹介できる宿はいくつかあるぞ。何か希望はあるか?安い方がいいとか」


「そうですね・・・・・。あまり高いのは困りますが、ほどほどで料理が美味しい宿がいいです」と3人を振り返りながら言う。「あと、ひょっとして風呂がある宿ってありますか?」


「風呂だと?」

「はい。やっぱり高くなりますか?」

「そうだなぁ。飯が上手い宿に心当たりはあるんだが、風呂は難しい。風呂屋に行くのではいかんのか?」

「風呂屋があるんですか?」

「おぉ、ドワーフ達の工房は火を使っていて熱いからな。汗を流せる風呂屋はいくつかあるぞ。宿から近いところを探して行けばいいんじゃないか」


「それはいいですね。じゃあご飯が美味しいほどほどの宿でお願いします」

「おう。じゃあ・・・・」と考え込むオイゲン。


しばらく考えて「・・・。『夜明け亭』っていうのがあるんだがな、飯は旨いがちょっと値が張る。お前たち全員が泊まると恐らく一泊金貨1枚はするだろうよ」

「金貨1枚ですか・・・・。うーん、出せない事はないんですが、連泊しようと思ったら高いですよね?」と考える。

(払えないわけじゃないけど、こんな子どもが高い宿にホイホイ泊まったら目を付けられそうだよね・・・)


「しばらくこの街にいるのか?」とオイゲン。

「はい。ワルムンドの国が初めてなので、ちょっといろいろ見たいなと思いまして」(じいちゃんの情報も何かあるかもしれないし)

「そうか、それならギルドの依頼をいくつかこなせば支払いには困らんだろう。この街ならではの面白い依頼もあるぞ」と気になる話をする。

「そうねぇ、この子たちならあの依頼も受けられるかもねぇ」とベネディクトも横から話に入ってくる。


オイゲンとの話を聞いて「飯が上手い宿と言っておるのだろう?そこで良いではないか」とせっつくココ。

「美味しいご飯、食べるー」と同調するリュー。(話を合わせた訳ではないんだろうな・・・・)


「泊まるのはいいけど、依頼もしっかり受けるからな」と釘をさすと、

「面白い依頼なんじゃろ?もちろんじゃ。」「オッケー」「美味しいごはんの為に頑張るにゃ」と3人。

オイゲンに宿の場所を聞いてギルドを後にする。


ベネディクトが濃いキャラになってしまいました・・・。


☆☆☆☆☆に

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