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尋問終了

今日も遅くなってしまいました・・・。


総司令の尋問は無事に終わりました。

「お待たせしてすみません」とヒグレに謝る。


詰め所に呼ばれたのは僕たちだけだったので、依頼人のヒグレには待っていてもらったのだ。

「いえ、大丈夫です。初めて見るワルムンドの街並みに子どもたちは喜んでましたから、そんなに困らなかったですよ。コータさんたちは大丈夫だったんですか?」と逆に心配をしてくれた。


「盗賊を捕まえた経緯などを聞かれただけなので大丈夫でした」(ホントはちょっと違うけど、そこは言えないからね・・・)

「そうですか、ホント言うとお戻りが遅かったので少し心配だったんです。でもそれを聞いて安心しました」とホッとした様子のヒグレ。

(本当に良い人の護衛が出来て良かったな)


「では、護衛依頼の完了報告をしにギルドに行きましょう」と声をかけ、ギルドに向かう。

道行く人に場所を聞くと、すぐ近くだった。


街並みを見ながら歩いていくと冒険者たちがひっきりなしに出入りしている建物があった。

扉を開けて入ってみる。どこのギルドでも普通はそんなに変わらないが、受付のカウンターで異色を放っているお姉さんがいた。


「はぁ~い。次の方ぁ~。ご用はなあにぃ~」と語尾に♡が付いていそうな話し方の猫耳ミニスカのお姉さん。

(すげぇ・・・・)と思わず足を止めて見ていると、

「お主気になるのか?」とココ。

(これはどこかであったようなのと同じパターン)


「いや、別に。何かすごいな・・・と思って」と素直に言う。

「ふむ。童も狐耳でああいう話し方をすれば良いのだろうか・・・」と俯いて何やら考え込むココ。

(心の声が漏れ出ていますよ・・・・。で、そんなの無理でしょ!)と突っ込みたいところを我慢して、「ココはココでしょ。そのままでいいと思うよ」と言うと、


「そうか、お主が言うならそうじゃな」とぱぁっと顔を上げて笑う。

(うっ、迂闊にも可愛いと思ってしまった・・・僕より年上、遥かに年上・・・)


カウンターをぐるりと見ていると、『スローム王国窓口』というカウンターがあった。そこに並び護衛依頼の報告をする。

「はいこれで依頼は完了です。報酬の金貨2枚と銀貨5枚です。お受け取り下さい」とヒグレが予め支払っていた報酬が支払われる。


報告を完了し、ここでヒグレ達ともお別れだ。


「本当にこんなに安い報酬で引き受けてくださりありがとうございました」と深々と頭を下げるヒグレ。

「そんなぁ、僕たちはこの街に来るついでみたいなものですから、頭を上げてください」と慌てて言う。

テルとアサヒも「えー、もっと乗りたかったー」とラングをモフモフする。そんな2人を「こら!」と叱り、「すみません」と再び頭を下げる。


「また会うことがあったらその時に乗せてやるにゃ」とラングが言うと、「ホント?絶対だよ!」と嬉しそうに笑う。「絶対にゃ」とラングも嬉しそうに髭を揺らしながら答える。


短い旅の仲間だったけど楽しかったね。


インパクト大のお姉さん。

また出てくるかな?


☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

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