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季節は今

正月もだいぶ過ぎましたが、季節の食べ物です。

1時間ほど時間が空いてしまった。『どうしようかな…』と思っていると、

「美味しいもの食べたいー」とリューが言い、「それはいいにゃー」とラングが乗っかり、「もちろん童もじゃ」と安定のココ。


(だよね・・・・)


「この国での買い物も最後だから何か見に行こう。食べ物もいいけど、旅に必要な物もね」ととりあえず雑貨屋を見る。それほど減っていたわけではないが、買える時にと石鹸やタオルなどを買う。


次は食器だ。皿は十分な数があるが、熱いものを入れる厚手のカップが何個か欲しかった。ラングもココもコップを使うのでそれぞれ好きな色を選んで買う。

ラングは「おいらの毛並みと一緒にゃ。と薄茶色の物」。ココは「この艶のある白がよいのぉ」と少しお高めの物。(さすが天狐見る目があるんだな)「僕は・・・」と見て回り深い青色の物を選ぶ。緑や黄色も捨てがたかったので買ってしまった。金額は全部合わせて銀貨8枚。贅沢な買い物になってしまった。


で、ついに食べ物屋さんの並ぶ区画に向かう。漂う匂いだけで臨戦態勢の3人。

「そんなに時間がないんだから別々に行くなよ。勝手に行ったら買わないからな」と先に言う。

「えーっ」「わかったにゃ」「いろいろ見たいが次の街での楽しみにするかの」

ということで、4人で歩きながら買い物をする。


まずリューのリクエストでいつもの串焼き。脂ののったオーク肉の塩焼きを40本で銀貨4枚。

次はラングの焼き菓子。パイやクッキーなど日持ちのするものを3袋で銀貨2枚と銅貨5枚。

焼きたての美味しそうなパンもあったので一緒に買い、温かいうちにバッグに入れておく。

最後はココが変わったものを見つけてきた。「なんとも久しぶりだわい。コータ、これがよいぞ」と指さした先には丸くカチカチになった白いものがあった。


「これは何?」と聞くと

「これはな、餅と言って東の国である季節に食べる特別な物じゃ」

「どうやって食べるの?」

「少し固いが、じっくり焼いて醤油をつけると美味い」

「へぇ、醤油はまだまだあるし食べたことないけど買ってみるか」

ということで餅なるものを買ってみる。10個入りで銀貨1枚と銅貨4枚だった。


いろいろ買い物をしていると1時間はあっという間だった。薬屋に戻ると支度が終わったおじさんが店の前で待っていた。


「遅くなってすみません」と走っていく。


「いやいや、かまいませんよ。こちらも今支度が終わった所です。一緒に行く子どもたちを紹介しますね。おーい」と店の中に声をかける。

直ぐに子どもが2人出てきた。『旅』にワクワクしている様子で「おにいちゃん、冒険者?」「これが従魔?怖くない?」と人見知りも無く話しかけてくる。


「これこれ」とおじさんがたしなめるが、

「これくらい元気がある方がいいですよ」と笑って返す。

「上の子が8歳で『テル』下の子が5歳で『アサヒ』です。どうも冒険者にあこがれているようでいつも兄妹で戦いごっこをしてるんです」と困っている素振りながらも嬉しそうに笑う。


荷物の確認をして「じゃあ、遅くならないうちに行きますか」と声をかけると

「「おー!」」と元気いっぱいの声が響く。


初めてのワルムンド。子どもたちだけじゃなくて僕もちょっとワクワクしてきた。


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