太るぞ
大食いチャレンジではありませんw
並盛はあっという間になくなりそうです。
「すみませーん」と店員さんを呼ぶ。
「えーっと、オークのキャベッツ炒めの味噌味・コケッコのナッツ炒め・オーク肉のゴロゴロスープ・バイソンのステーキ醤油ソース・バイソンとオークの肉団子の餡かけをお願いします」
「量はどうされますか?」
「並盛でお願いします。あと、パンをください」
「かしこまりました。少々お待ちください」
「腹が減ったな」と待ちきれない様子のココ。
「まぁ直ぐに持ってきてくれるよ。ちょっと待ってろ」
「うむ・・・」仕方がないと頬杖をついてそのまま机に伸びていく。
(リラックスしすぎだろ・・・・。誰もこいつが国を亡ぼす天狐だなんて気づかないだろうな)へにゃっと座るココを見る。
「お待たせしましたー」と店員さんが料理を持ってきた。
それ程小さくはない机にドカドカとお皿が置かれる。
「並盛ですよね?」と確認する。
「うちの店は基本大盛なので、これが並盛ですよ」と笑いながらお皿を置く。
「やったー。いっぱーい」「すごい量だにゃ♪」「ほぉ、なかなかに食べ応えがありそうではないか」とご機嫌の3人。
「食べきれるのか・・・・な」と山のように盛られた皿を見る。
温かいうちに食べようと、それぞれの皿に取り分けていく。
「スープはこの皿な」と少し深めの皿によそう。
「いただきまーす」
まずは気になっていたオークのキャベッツ炒めの味噌味を食べてみる。
みそ汁と同じような味かと思えば、塩気はあるものの甘みも感じる。「ふうん、こういう味付けなんだ。肉にからんですごく美味しい。キャベッツともよく合うね。これはパンじゃなくておにぎりと食べたい味だ」とバクバク食べていると、取り分けた量があっという間に終わってしまった。
お代りをよそっていると「コータばかりずるいぞ」とココ。「童もお代りじゃ」と皿をずいっと差し出してくる。キャベッツ炒めだけお代りかと思えば、皿の上は綺麗に無くなっていた。
「もう全部食べたのか?」と思わず目を丸くして聞く。
「腹が減ったと言っただろう。童は走り通しだったのだ。これくらい食べても良いではないか」と偉そうに言う。
「まぁいいんだけど、太るぞ」
「うっ・・・」とどや顔が一瞬曇る。「まぁ食べた分だけ動けばよいのだ。明日からな」
(はいはい、明日からね)
☆☆☆☆☆に
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