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絶対わざとだ

市場で買った肉串を炙り直して食べていると、「先に食べててずるーい」とリューが帰ってきた。


「待ってたんだけど、遅いから先に食べてたぞ。っていうか予想通りベタベタだなぁ。とりあえず・・・」と『クリーン』をかける。


(やっぱりこれが一番得意な魔法になりそうだ・・・)

「ココは?」と聞くと


「童はここにおるぞ」とテッカテカの体にいろいろ草を張り付けたお化けのような塊がたっていた。


「うわっ、お前なんだそりゃ」と思わず突っ込む。

「何だとはなんだ。お主が取ってこいと言ったから取ってきてやったぞ」とどこから出てきたのかビンを差し出す。

「おぉ・・・。ありがとう・・・・。お前それで前が見えてるのか・・・?」

「何を言う。実際に見えなくても童には何でもお見通しじゃ」

(いや、そこそんな偉そうに言うとこじゃないよね・・・。っていうかやっぱり見えてないんだ・・・・)


「えーっと、『クリーン』する?」と聞いてみる。

「さっきリューにしていた魔法じゃな。頼む」

(さすがの天狐様もクリーンはできないのかな)

「自分でもできるが、姿が見えてないとやりにくいのじゃ」

「やっぱり、見えてな・・・・」

「なんじゃ!」とかぶせるように言う。

「いえ、何でも。はい、『クリーン』」


テッカテカとボッサボサが直ったココ。「ほぉ、なかなかうまいではないか」とご満悦。

「さぁ、すっきりしたところで飯じゃな。何だもう先に食べておるのか。うまそうじゃ」と僕が炙り直していた肉串を頬張る。


「あ、それ・・」

「何じゃ。童たちが帰ってくるだろうと温めてくれていたのじゃろ」とじろっと見る。

(絶対わざとだ。先に食べてたから拗ねてるな)


「はいはい、何でもないですよ」と追加で肉串を炙る。


「童はタレの方が好みじゃ」

「俺、塩―」「コータ、おいらもタレがいいにゃ」と言いたい放題。


「はぁ」とため息をつきながらも、「よし、あと少しで『シュリーネ』だ。いっぱい食べて出発するぞ」

とじゃんじゃん肉串を炙っていく。

初めてのみそ汁も「大将ほどではないが、なかなか旨いぞ」と合格点をもらった。

モリモリ食べた後は、ラングのリクエスト『ベビーカステラ』のデザート。

しょっぱいものと甘いものを食べて満腹の4人でした。



☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです。

頑張って書きます!

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