味噌はこれくらい?
ナッツツリーの事があったので、木を選びながら木陰を探す。
「この辺りでいいかな」と程よい場所を見つけ、マジックバックをガサガサと探る。
「コータ時間かかる?」とリュー。
「どうした?」
「良い匂いがするから行ってきていい?」
「蜜々草か?あれは役に立つから行ってきていいぞー」
「分かったー」とパタパタ飛んでいくリュー。
「蜜々草とは何じゃ?」と聞いてくるココ。
「甘―い蜜を出す草さ。ポーションを作る材料にもなるんだ。リューのお気に入りさ」
「何とそれは良いことを聞いた。そう言えば甘い蜜を出す植物があると聞いたことがある。どれ童も行ってくるとしよう」とリューが飛んで行った方を見るココ。
「じゃあ、これ持って行って蜜を入れてきてくれよ」と空きビンに紐をくくりつけてを渡す。
「しょうがないのぉ」とブツブツ言いながらも紐を首にぶら下げる。
「支度にはそんなに時間がかからないからすぐに帰って来いよ」と声をかける。
「うむ。わかった」と返事をして走り去る。
「ほんとに分かってんのかなぁ・・・」とつぶやく僕に、
「言ってもしょうがないにゃ。いざとなったらおいらが呼びに行くにゃ」とラング。
「ラングは行かなくて良かったのかい?甘いの好きだろ?」と声をかけると
「おいらはここでつまみ食いの方がいいにゃ」とヘラッと笑う。
手伝ってくれるのは正直ありがたかったので、ラングと二人で用意をする。
「ヒナタの作ってくれたおにぎりと、市場で買った肉串の塩とタレがあったな。せっかく教えてもらったんだから、みそ汁を作ってみるか。えっと、入れる具はタマネギーラが残ってるからそれでいいかな。鍋に水を入れたら薄く切ったタマネギーラを入れて、出汁も入れる。ちょっと茹でて火を止めたら味噌を入れる。うーん、どれくらいかなぁ」
と味噌を少し溶かして飲んでみる。
「おっ、意外に美味しいぞ。でももうちょっと味噌があってもいいかな」と少し足す。
「ラング、これでどうかな?」と器についでラングに渡す。
「熱いにゃ?」とフーフーしてから飲んでみるラング。
「おいしいにゃ。大将のとはちょっと違うけど、これはこれで美味しいにゃ」と耳をピクピクさせる。
「そうか、大将には勝てないか。まぁそうだよね。でもうまくできて良かった」
ご飯の支度が出来たのに、予想通り戻って来ない2人。
ラングが呼びに行こうとしたのを止めて、「食べてたらきっと戻ってくるよ」と声をかけ、先に食べることにする。
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