大将の料理教室
早いもので今年ももう終わりですね。
来年も引き続き書き進めていきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えください。
(どんな旅になるかなぁ・・・)と考えていると、
「待たせてすまなかったな」と大将が来てくれた。
「わざわざすみません」と席を立って挨拶をする。
「座ってくれ。こっちこそ風呂の件で迷惑をかけたらしいな」
「それはもう無事に解決したので大丈夫ですよ」
「そういってもらえるとありがたい。で、要件はなんだ?」
「明日からまた旅に出るんですが、市場で『醤油』とか『味噌』『すじ肉』を買いまして、ここの『すじ煮込み』や『照り焼き』が美味しかったので、作り方を教えてもらえないでしょうか?」
「なんだ、そんなことか。別に秘密にしてるわけじゃないからな。いいぞ」と快く返事をしてくれた。
「ありがとうございます!」
食材を出して見ろって事で、机に山盛り用意する。
「お前こんなに買ったのか」とやや呆れ顔の大将。
「大食いがいるもんで・・・」と答えると、従魔たちを見回して「そうだったな」と納得顔。
厨房から簡易のコンロを出してきてくれて、料理教室が始まる。
「先に出汁を入れてからな・・・・野菜は火が通りにくい物から・・・・火を止めて味噌を入れる・・・。醤油・酒・きび糖を入れて煮詰めたものをかけて焼いていく・・・・。魚でも肉でも旨いぞ・・・」
と、気が付いたらずいぶん時間が経っていた。
「いろいろありがとうございました。頑張って作ってみます!」とお礼を言うと、
「直ぐに覚えるのは難しいと思うが、作りながら好きな味付けを探すんだな」と大将。
美味しかった『すじ煮込み』は、なんと今夜のうちに下ごしらえをしておいてくれることになった。(やったぁ)
味付けは味噌でも醤油でも両方美味しいという事だったので、旅のお楽しみだ。
大将とコハルにもう一度礼を言って、部屋に戻る。
「はぁ、いろいろ教えてもらって楽しかったけど、疲れたー」とバフッとベッドに大の字になる。
「これで旅の間も旨い飯が食べられそうで良かったのじゃ」「楽しみー」「美味しいものを食べると元気が出るにゃ」と3人。
「そうだな。とりあえず王都から北に向かって国境の町『シュリーネ』まで行こう。そこから先は『ワルムンド』だ。無事に国境を越えられるといいんだけどね」
「なるようにしかならん。先に悩んでもしょうがないじゃろ」
「そりゃそうか。よし、今夜はゆっくり寝よう。明日は早いぞ」と言いながら、買い物の疲れであっという間に寝てしまった。
油断して3人より先に寝てしまった僕の顔には久しぶりにミミズ腫れができていた・・・・。
詳しく書くととても長くなってしまいそうだったので、〇分クッキング並みの時短です。
「照り焼き」と「すじ煮込み」おいしいですよね。
☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです。
頑張って書きます!




