優しいなぁリューは
リューとラングに「2人はどうする?何が食べたい?」と聞くと、
「「お肉―」」とそろった返事。無邪気にそろった返事に苦笑いしながら、「お肉料理のお勧めは?」と聞いてみる。
「そうですねぇ。今日は『すじ肉の煮込み』『バイソンのメンチカツ』『オーク肉の角煮』『コケッコの梅シソはさみ焼き』がお勧めです」
「『すじ肉の煮込み』かぁ。今日市場で手に入れたからどんな風に料理したら美味しいのか食べてみたいな。後、『梅シソはさみ焼』も気になる」
「コータはもう注文したにゃ。次はおいらたちだにゃ。えーっと、おいら『バイソンのメンチカツ』大盛がいいにゃ」
「別にいいじゃないか、気になったんだから。旅の途中で食べるなら美味いもんがいいだろ」とブツブツ言い返しながら、「リューはどうする?」と聞く。
「うーん。コータが気になるっていう『すじ煮込み』と『梅シソはさみ』。後はガッツリ『角煮』がいいー。山盛りで」
「優しいなぁリューは。じゃあそれでお願いします」とコハルに言う。
「分かりましたー。従魔の分は山盛りにしますね。ちょっと待っててください」パタパタと厨房の方に行く。
「あっ、童も大盛で・・・」とココが言うが、すでに行ってしまった後だった。
「童も大盛でと言えばよかったのじゃ」と残念がるココ。
「しかたないさ。今は女の子の姿だからな。『天丼』って言うのを食べて、まだ足りなかったら追加で注文したらいいさ」と慰める。
「なんだ、お主。優しいではないか。何か下心が・・・・」
「・・・・・あるわけないだろ。文句があるなら注文しないぞ」
「いや、何も文句を言ったわけでは」と両手をブンブン振る。ニヤニヤ笑う僕を見て、「わざとだなお主」とココ。
「さっきのお返しさ」と言い返す。
国を亡ぼすほどの力がある『天狐』と聞いて仲間にするのが不安だったが、なかなかに面白い。
(まぁ、本人には言えないけどな。言った後の仕返しが怖い)ワイバーンを蹂躙した力はやはり凄いものだった。
少し待つと、机に乗り切らないほどのお皿が来た。
「お待たせしましたー。一度に持ってくると冷めちゃうので、大盛の追加分は後から持ってきますね」と嬉しいおもてなし。
「ありがとう。ゆっくり食べるよ」
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