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フェデルス王国建国記  作者: 自堕楽
親衛隊/婚約編
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4話:再始動

バサッという音とともに大量の紙が机にばらまかれた


「元、隊員の皆さんの邸宅から希望書が来ている、想像通りと言えばそうだが、酷い結果になっているぞ。」


「お前とトーマを含めた同学年の何人か以外は残らなかった、か?」


年が少し離れていた者たちはともかく、同年齢の学友も数人しか残らないとは中々な状況と言える


「ああ、他にエサージュからは入隊希望と、それから……庶民院から書が来ている。内容はお前に国を憂うつもりはないのか、と言ったものだな。」


アレンは隊の解散についての情報も隊員募集の情報も貴族以外に出していないそれなのにこのタイミングで書が来るということは


「どこかの貴族と繋がっているな。」


そう結論を出すほかない


「だが反乱の意思はなさそうだ、捨て置いて良いだろう。」


「ああ。さてクレール、二つ指示がある。今すぐ実行してくれるな?」


ペンを置き、嫌な笑顔でこちらを見る


「指示なら聞くが、その笑顔は止めてくれ。碌な思い出がない。」


隊の解散宣言をした時も同じ笑顔をしていた、過去にその笑顔で何度心労を溜めたことか


「一つ、今すぐエサージュを呼んで来い。」


「隊員の件か。二つ目は?」


何を言われるかと覚悟を決めたような顔をするクレール


「トーマと宰相に言ってこい、トーマの入隊を認めない、と。」


「は!?何のつもりか知らないが、宰相殿に俺が伝えられるわけ無いだろう、せめてお前から文を書くべきだ!」


想定外の指示に声を荒らげる

そもそもトーマに言えば父である宰相に伝わるだろうに


「直接お前が伝えにいくことに意味がある。こう一言添えてくれ、国の未来のための証拠を、とな」


「……なるほどな、わかった。言ってくる。」


仕方ない、とばかりにため息をつき部屋を出ていく

二度とあの笑顔を見ることがないようにと祈りながらも





「まぁ、クレールが行く必要はないんだけどな」


彼が出ていった後にアレンが呟いたその台詞は本人には届かない

トーマ アレンの学友の一人、宰相の息子


エサージュ出せませんでした(白目)

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